(旅のノウハウ集)




<機内での過ごし方>
いよいよ搭乗し、機は離陸しました。安全の飛行を願いながら、リラックスした気分で過ごしましょう。およその飛行時間は次のようになっています。いずれも東京成田発の直行便の場合です。
・台北・・・・2時間超
・ソウル・・・2時間半
・香港・・・・3時間半
・シンガポール・・・6時間
・ホーチミン・・・・4時間
・ハワイ・・・7時間
・シドニー・・11時間半
・ニューヨーク・・・9時間半
・サンパウロ・・・・24時間
・パリ・・・・・12時間半
・ローマ・・・12時間半
・ロンドン・・12時間半

・乗客の様子
このように、アジア地域を除いては欧州、豪州、北米、南米方面への飛行はかなりの長時間となります。したがって、この間の機内での過ごし方が問題となるわけです。乗客の様子を見ていると、
*ひたすら眠る
*読書する
*機内TVを視聴する
など、人それぞれの過ごし方をしています。

・シートベルトの着用
シートベルト着用のサインが消えても、ベルトは離さずそのまま締めておきましょう。突然の乱気流で大きくアップダウンすることがあり、ベルトをしていないと天井にぶつかるなど怪我のもととなります。

・機内の環境
ところで、機内の環境はサハラ砂漠以上の厳しい環境下にあるといわれます。エアコンこそ入っていますが、空気は乾燥し、気圧も低くなっています(0.8気圧)。そのため、健康体でもさまざまな症状を発することがあります。

・エコノミー症候群対策
なかでも特に問題なのは、いわゆるエコノミー症候群と呼ばれる病状の発症です。これは長時間同じ姿勢で座ることによる弊害から起こるもので、血流が徐々に悪くなり下肢静脈に血栓(血の固まり)ができます。この血栓が肺まで達すると肺動脈の血管が詰まり息苦しさや胸の痛みとなり最悪の場合呼吸困難により死亡することがあります。ですから、そのための予防策を怠ってはいけません。その対策法はこちらを参照。

<私の例>
・座席に座るとバッグを前シートの下に押し込む。そして靴やソックスを脱ぎ、素足
 になる。枕をビニール袋から取り出し、その空き袋を足敷きにする。または持参
 のビニールを敷く。
・時々、上半身、下半身、肩や首を動かし、背伸びなどしてほぐす。
・時々、両脚のマッサージ。膝の上に片足を持ち上げてマッサージする。
・最低2時間おきにトイレまたは座席を立って全身をほぐす。
・食間にサービスされるジュースや水はその都度飲む。(コーヒーはパス)
・到着後の行動に備えて、努めて眠るように心がける。


・日本人乗務員
日本発着の主要な外国航空便には2名程度の日本人乗務員が同乗しています。ですから、特別の用向きがある時は彼らを呼んで質問したり、依頼するといいでしょう。国内便や国際便への乗り継ぎ、空港の様子など、疑問点があれば納得するまで質問しましょう。

・機内で外国語の練習
外国のエアラインには、その国の乗務員スタッフが乗っており、機内サービスに回ります。その機会をとらえて、早速覚えたての外国語を使って練習してみましょう。例えば、「ビールをください」「ありがとう」など、これだけでも楽しい練習になります。スタッフもにっこり笑って応答してくれます。特に、イントネーションなどは分かりにくいので、スタッフに教えてもらうようにしましょう。

<私の例>
機内サービスのスタッフを利用して、覚えた言葉を実際に使ってみるようにしています。そして、発音やイントネーションについても尋ねたりします。これに関しては、トルコ航空に乗り合わせた時の楽しいエピソードありますので、よかったらここをご覧ください。実に楽しい想い出の旅となったのです。言葉の持つ力をまざまざと感じさせられました。



<出入国カードの記入>
目的地に近づき、着陸30分ぐらい前になると出入国カード(EDカード)と税関申告書が配られるので、これに必要事項を記入して入国に備えましょう。早目に配られる場合もあります。書き慣れない場合はとまどうこともあるので、事前に書き方を確認しておきましょう。普通の場合、英語表記になっているので主な用語は知っておきましょう。

(注)
入国のことを→「disembarkation」、出国のことを「embarkation」といいますが、この両語のそれぞれ頭文字をとって出入国カードのことを「EDカード」と呼びます。

・ツアーの場合、カードの記入は旅行社に依頼(手数料4〜5千円)すればやって
 くれますが、一人旅や個人旅行の場合は自分で記入する必要があります。
・出入国カードの他に税関申告書の記入も必要な場合があります。これで持ち込
 み品の申告などをします。
・近年になって出入国カードの作成が不要になった国も出てきました。(例:フラン
 ス、デンマークなど)
・出入国カードの一般的な記入項目はおよそ次のとおりです。
 *氏 名
 *性 別
 *国 籍
 *出生地
 *誕生日(西暦)
 *パスポート番号と有効期限
 *職業
 *旅行目的
 *滞在日数
 *滞在先
 *航空機便名
 *搭乗地
 *署名(パスポートと同じ署名を記入)

・出入国カード記入に使われる主な用語
 *Family Name ・・・・「名字」(すべて大文字のローマ字で書く) 
 *Given Name ・・・・・「名前」(すべて大文字のローマ字で書く)
 *性別 ・・・・・・・・・・・・・Male(男性)、Female(女性)
 *Nationarity ・・・・・・・「国籍」→(JAPANESE)
 *Country of residence ・・・「居住国」→(JAPAN)
 *Occupation・・・・「職業」(学生→STUDENT、会社員→OFICE CLERK
                   無職→NONE、主婦→HOUSEWIFE)
 *Date of Expiry ・・・・「有効期限」(パスポートの)
(注)記入はすべて英語の大文字(活字体)で書きます。署名はパスポートと同じ
   署名を使用します。

<税関申告書>
これには上記のカードと似た内容を書いた上、それ以外に指定された持ち込み品について記入します。

・質問書(米国の場合)
幾つかの質問事項についてYes,Noの回答をする文書で、これが1つでもYesの回答があると入国拒否される場合があります。すべてチェックマークで答えます。

・主要国の出入国カードの記入例がありますので、こちらを参照してください。


(注)米国の場合の署名
出入国カードの署名はパスポートと同じ署名ですが、この税関申告書はどういうわけか「ローマ字」で書くようになっているので注意が必要です。


これで到着の準備ができました。あとは着陸を待つばかりです。期待と不安で緊張感がただよいます。座席をもとの位置に直して無事の着陸を待ちましょう。



(次ページは「入国手続き編」です)



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