(旅のノウハウ集)




4.旅の実践編
いよいよ出発の日が来ました。元気いっぱいバッグ1つを持ってときめきの旅へ出かけましょう。空港へは、通常出発時間の2時間前までに到着するように行き、遅れないようにしましょう。


成田空港第二ターミナル出発ロビーの光景


同 出発便の案内板


同 案内所


新開港した成田空港南ウィングの到着ロビー(06年7月撮影)


同 上 


同 上。出発チェックインカウンター



成田空港第一ターミナル 北ウィング4階出発ロビーの光景(2010年5月22日撮影)


<航空券の受け取り>
出発空港に到着したら、国際便の出発ロビーへ向かいます。格安航空券を買った旅行社が指定する場所へ出向いてチケットを受け取りましょう。ここで大事なチェックポイントがあります。それは
*記載の氏名が間違いないか十分に確認する
  これが一字でも間違っていれば搭乗できないことになります。
*出発地や目的地、日付、便名が間違いないかを確認する

(注)航空券は事前に自宅へ届けられる場合もあります。この場合も同様に、これ
   らのポイントをチェックし、間違いないことを確かめましょう。一般的には空港
   渡しが多いようです。


航空券を受け取って確認したら、チェックインカウンターへ向かいます。ここから出国までの流れは次のようになります。

@手荷物のX線検査を受ける(機内持ち込みを除く預け荷物だけ)
Aチェックイン手続き
B出発口で機内持ち込み荷物のX線検査と身体チェック
C税関手続き(外国製品持ち出しなどの申告)
D出国審査
E目的のゲート → 搭乗


チェックイン
ロビーには航空会社ごとのチェックインカウンターが並んでいます。そこで自分の搭乗する航空会社のカウンターを見つけ、そこでチェックインします。その前に預け荷物のX線検査を受けます。そして、次の要領で行います。

*航空券とパスポートを一緒に提示します。

*座席の希望があれば、「窓側」とか「通路側」を申し出ます。外国でチェックイン
 する場合は英語になりますので、「窓側・・・ウィンドウサイド」や「通路側・・・アイ
 ルシート」の用語はちゃんと覚えておきましょう。

*乗り継ぎがある場合、先の乗り継ぎ便の搭乗券も同時にチェックインして一緒に
 渡される場合があります。これは乗り継ぎ空港での搭乗に必要ですから、それま
 で大事に保管します。


各航空会社別にチェックインカウンターが何列にも並んでいる。


ここで持参荷物のX線検査を受けてからチェックインカウンターへ

<私の例>
いつも「通路側で出口にいちばん近い席」を要求します。通路側だと隣席に気兼ねなく好きに席を立つことができます。


(注)
1.身体が不自由な方は申し出ると専用の車椅子や、松葉杖などが用意されます。
2.チェックイン手続きの時、フロアに置いた荷物類は両脚の間に挟み込んで置き
  引きなどの盗難を予防します。

*バッゲージの預け
 機内に持ち込まないバッグ類を預けます。これは航空会社によって個数や重さ
 が決まっているので、事前によく確認しておきましょう。制限オーバーになると超
 過料金が必要になります。(機内持ち込みの手荷物だけの場合は→“ノーバッゲ
 ージ”または“ハンドバッゲージ・オンリー”といえばいいでしょう。)

*クレームタッグを受け取る
 これは航空会社への預け入れ荷物に付ける荷札の副片(引換証)のこと。預け
 た荷物の個数分あるかを確認します。これは預入荷物が紛失した場合の証明書
 となるので、受け取ったら大切に保管します。(到着空港で万一、荷物が行方不
 明になった場合(ロストバッゲージ)の処理については到着編で説明します。)

(注意)
フィルム類などX線に感光しやすいものは預け荷物に入れないで機内持ち込みの手荷物に入れます。強力X線で感光してしまいます。また、機内で使用する本、その他の身の回り品で必要なものは、これも手荷物にしましょう。もちろん、貴重品類や高価品なども手荷物にしましょう。盗難の恐れがあります。


*機内持ち込み荷物(標準的な場合)
  機内に持ち込める手荷物は2個まで。持ち込み可能な品物は、カバンまた
  はスーツケース、ブリーフケース、ノートパソコン、マザーズバッグ (おむつバ
  ッグ)、カメラケース、紙箱など。手荷物の大きさは次を標準にしてまとめましょ
  う。原則23cm×40cm×55cmまで、身の回り品は16cm×33cm×43cmま
  でで、両者の重さが10kgを超えないもの。

*持ち込み禁止品
  刃物類や先のとがった品物は機内に持ち込めないので、受託手荷物に入れま
  しょう。なお、米国発着便では2005年4月14日より、米当局の指示により機内
  へのライターの持ち込みが全面禁止となります。ライター、マッチについては、
  従来より預け荷物にも入れることはできません。


*液体物の機内持ち込み制限
  これにつていては厳しい規制がなされていますので、事前に次のサイトを参照
  し、検査時点で慌てないで済むように準備しましょう。
  → 液体物の持ち込み制限


(注)成田空港の場合、空港施設利用料として2040円(子供は半額、05年4月現
   在)を支払うことになりますが、これはすでに購入した航空運賃に含まれてい
   ます。成田以外の国内空港や外国の空港でも金額は異なりますが同様の
   使用料や空港税が支払わされます。航空運賃に含まれている場合もあれば、
   別途に空港で支払う場合もあります。


<荷物のX線検査と身体チェック>
無事チェックインが終わると搭乗券をもらいます。そこで、機内持ち込みの手荷物を持って出発口へ向かいます。そこでは荷物のX線検査と身体の金属探知検査を受けます。この時、搭乗券とパスポートの提示を求められます。


出国手続き
ここを通過すると出国審査のポストへ向かいます。この途中、税関申告の必要な場合はその税関カウンターで申告します。外国製品を旅行に持って行く場合は、持ち帰ったときに税金がかからないように、税関で 『外国製品の持出し届』 に該当する物の品名・数量・特徴などを記入し、現物と一緒に確認を受けます。この確認がないと、帰国時に外国で購入されたものとの区別ができず、関税を課税される場合があるのです。


次はいよいよ出国審査です。空いているブースに並んで係官にパスポートと搭乗券を提示します。この場合、パスポートをカバーなどで覆っている場合は、そのカバーを外して提示します。マシンにかけるのに邪魔になるからです。ここで出国のスタンプが押されます。これを受け取ってブースを抜けると、そこから先は外国の圏内になります。もうあなたは出国したのです。

(注)
1.出国ブースで審査を待つ場合は、フロアーに引いてある太いラインの手前で待
  ち、係官の合図があってから1人ずつ進みます。子供連れなどの家族の場合は
  一緒にいいでしょう。これは外国での審査の場合も同じです。
2.以前は、出入国カードを作成し、これをパスポートと一緒に提出していました。
  それが簡素化され、近年では作成不要となりました。


出国審査官ブースを通過したところ。右側奥に並んで審査を受ける。
もうここは外国の領域です。


<搭乗ゲートへ>
搭乗券に記されたゲートナンバーをめざして移動します。成田空港第二ターミナルには離れたサテライトにも搭乗ゲートがあります。ここへの移動は無人のシャトルが数分間隔で運行されており、これで移動することになります。また、バスで搭乗機まで移動する場合もあります。いずれも搭乗までに時間がかかるので、余裕をもって搭乗ゲートへ行きましょう。到着したら、その付近にある待ち合いベンチに座って時間まで待つことになります。

(注)
1.この際も、置き引き、ひったくり、スリなどには常に注意しましょう。
2.場内放送には常に注意しましょう。ゲートの臨時変更などがあったりするので
  絶えず注意が必要です。これは外国に行ってからも同様です。
3.審査ブースを通過すると、フロアーには免税店をはじめ、様々な店舗が並んで
  います。ウィンドーショッピングならいいですが、出発時から荷物になるような
  物は避けましょう。


サテライトにある搭乗ゲートへ向かう無人のシャトル。


サテライトへ向かう無人のシャトル(黄色の車体)

自分の搭乗ゲートがこの離れたサテライトにあったり、バス移動に
なったりする場合は搭乗までに移動の時間がかかります。遅れない
ように余裕をもって早目に行動しましょう。


<鉄道の場合の出国手続き> 
国際列車を利用すると、国境を越えることになるので、その都度出入国の手続きが必要になります。これは次の流れになります。

1.現在国の国境駅に停車して出国手続きを受ける。
2.国境線を越えて隣国へ入ると、最初の国境駅に停車し、入国手続きを受ける。

係官はパスポートコントロール、次いで税関の係官の順で回ってきます。前者にはパスポートを提示し、後者には税関申告書(必要な国の場合は車内に用紙が備えてある)を提示し、荷物を見せます。入国も出国も同じ要領で行われます。座席にそのまま座って巡回を待つだけですから空港の場合と違って楽です。ただ、全部が終わるのに時間がかかり、それぞれ最低1〜2時間はかかります。のんびり待ちましょう。荷物類のX線検査はありません。


<国際バスの場合の出国手続き>
国際バスで旅をすると、国境を越えるごとに入出国の手続きをすることになります。国境地帯に国境管理のゲートが設けられ、そこで手続きが行われます。係官が車内に乗り込んでパスポートを集め、それを事務所に持参して検閲し、スタンプを押して返却にきます。それまで半時間ぐらいかかります。荷物類のX線検査はありません。


これは鉄道の場合と同様に、現在国と隣国のゲートでそれぞれ行われます。これはまた両国が共同管理して一度に出入国手続きをすませる場合もあります。


<船舶の場合の出国手続き>
船舶の場合は波止場の待合所に乗船ゲートがあり、そこで出国手続きが行われます。要領はパスポートの提示だけで、荷物類のX線検査はありません。



(次ページは「機内での過ごし方編」です)



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