≪背景写真はウユニ塩湖のサンセット風景≫





     N0.9
(ブラジル&ボリビア)





12.列車の墓場&ラ・パス観光
南米の旅10日目。今日はラパスへ戻る日。今朝は出発が6時ということで、4時に起床。昨日は半日ながらトラブルもなく、無事ウユニ塩湖を心ゆくまで堪能することができたことに心満ちる思いでゆっくりと起床。


星空を眺めようと外に出てみると、まだ真っ暗。残念ながら星空は見えず、ぼんやりと半月が浮かんでいるのが見えるのみ。部屋に戻って早々に朝食を済ませ、出発準備OK。


(動画)塩のホテル(ウユニ塩湖)


空港&列車の墓場
飛行機に搭乗する前に面白い名前の「列車の墓場」の観光をするという。そこで6時にホテルを出発した車は、チェックインのためまずは空港へ向かう。ちょうどサンライズの時間で、遠くの山並みに朝日が昇り始めている。暁の光の中を車は空港へ。


ウユニ塩湖のサンライズ


同 上


(動画)暁のウユニ塩湖を空港へ向け走行中

空港でガイドさんにパスポートと荷物を預け、チェックインを代行してもらう。その間に一行は列車の墓場へ向かう。空港から10分で到着。


「列車の墓場」とは、退役した蒸気機関車や貨物車が線路の上に廃棄されたように置かれている場所なのだ。この線路は今も生きているそうで、隣国チリへ通じているとのこと。1879年ごろから鉱山用鉄道としてチリの銀山から銀などを運搬する線路が敷設され、1898年ごろにはこの地点がターミナルとなっていたそうだ。ウユニの町は鉱山鉄道によってできた町だという。


列車の墓場


隣国チリへ通じる線路


(動画)列車の墓場

ここで15分ほどを過ごした後、空港へ戻る。戻ってみると、空港飛行場には何やら人の整列ができている。ボリビア国の大統領がウユニを訪問するそうで、いま到着したところらしい。その歓迎のために軍隊が整列していたのだ。だが、ご本人の姿は見れずである。搭乗の時間となり、時間切れとなる。


(動画)大統領到着で出迎えの列が・・・


ラ・パスへ&ティワナク遺跡
8時に飛び立った機はウユニ塩湖の上空を飛行しながらラ・パスへ向かう。今度は塩湖が見える窓側に座れたので上空から塩湖の風景を観賞する。白く輝く塩湖が視界に広がる。少し水蒸気が立っているようだ。


9時過ぎにラ・パス空港に到着。


冠雪したアンデスの山が見える(機内よりラパス上空)


(動画)遺跡へ向かう途中、冠雪したアンデスの山並みが見える。

そのまま空港よりティワナク遺跡の見物へ移動する。到着すると、向こうに広大な遺跡の敷地が見えてくる。


(動画)ティワナク遺跡の全景

この遺跡はインカ以前、紀元前1500年〜1200年ごろまでに建てられたもので、現在35%の発掘が済んだのみで、現在も正確な町の大きさやその建築目的など、未だに謎が多い。遺跡は天上界に対応したピラミッドのある神殿、地上界に対応した中心の神殿、地下界に対応した半地下神殿などから構成されており、神々を祀る宗教都市ではなかったのかと考えられている。


ティワナク遺跡の図面


ティワナク遺跡の模型図


博物館


階段状の遺跡


同 上


遺 跡


半地下神殿。壁面には多数の顔の彫刻が・・・。


壁面に貼り付けられた157体の顔の彫刻



石積みの塀が素晴らしい


モノリートの巨石


同 上





地面には可愛いミニ花が・・・

遺跡のすべてを見物するのは時間がかかるので、そのうちの中心の神殿や半地下神殿など主要なもの3つと博物館などを見て回る。中心の神殿では巨大なモノリートや半地下神殿の壁面に取り付けられた様々な表情をした171個の顔が印象的である。


昼 食
遺跡で約2時間を過ごした後、午後1時前ごろレストランへ移動し昼食となる。料理はスープ、チキン、ミルクプリンなど。


レストランの看板


チチカカ湖見物
午後2時に昼食を終えると、そこからペルー国境へ移動し、そこに広がるチチカカ湖の見物に向かう。ここは13年前に訪れた懐かしの湖である。途中、何度かの検問を受けながら走行する。国境付近は麻薬などの密輸が多いのだろう。


レストランから40分ほど走ると、前方にチチカカ湖が見えてくる。この湖は海抜3825mの世界最高地点に位置する湖で、面積は琵琶湖の約12倍(8300ukm)、最大水深は約281mの壮大な湖なのだ。これがペルーとボリビアにまたがって広がっている。


(動画)チチカカ湖の風景

この湖は浮き島で有名である。湖に群生するトトラと呼ばれるアシの茎を積み重ねて造った特殊なもので、それが水面に浮上する「浮き島」なのである。


湖が見える範囲はいちばん手前のペルー国境沿いの一部で、その全容は見えない。これではチチカカ湖の感じがつかめず、残念である。ここでフォトストップのため15分ほど停車する。チチカカ湖見物は予定にないオマケの追加である。


ホテルへ&夕食
チチカカ湖でフォトストップを終えると、宿泊ホテルへまっしぐら。約2時間の走行で夕方5時ごろホテル到着である。ここは前々日に宿泊した同じホテルである。


ホテル前の道路の賑わい

7時半になって夕食。例の素敵な展望レストランで最後の夕食を楽しむ。料理はサラダ、スパゲッティ、デザートはケーキ。飲み物はビールを所望。好物のスパゲッティにありつき、ご満悦。目の前でスパを調理してくれるので、熱々を食べられる。


満腹感にひたりながら部屋に戻り、入浴の後、床に就いたのは夜の9時。今度の旅の最後の夜で、ベッドで眠れるのは今夜が最後である。明日からいよいよ帰国の旅が始まる。



(次ページは「ラ・パス観光&帰国の旅」編です。)











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