4.旅の手配編
旅の準備ができたところで、次は航空券、ホテル、その他の手配を行います。
@航空券の手配
旅のルートが決まれば、まず日本発の出発地と帰路の出発地を指定して申し込みます。現在は取り扱い旅行社に当たって格安航空券を利用するのが一般的ですが、場合によっては航空会社に直接申し込んで購入するほうが割安な場合もあります。よく比較しながら、割安な航空券を入手しましょう。出発2ヶ月前までには申し込みましょう。
<航空券の種類>
格安航空券 |
パッケージ用に設定された団体運賃のことで、航空会社では購入することはできない。原則的に変更ができない航空券ですが、安さが魅力であり、もっともポピュラーな航空券です。 |
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PEX(正規割引)航空券 |
大きくわけてIATAPEXとゾーンPEXがある。
IATAPEXは国際航空運送協会(IATA)で決められた個人用の
特別運賃で、ゾーンペックスは全社共通のIATAPEXに対して、
各航空会社が規定の範囲内で独自に設定する運賃です。
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<航空券の規制>
OPEN |
出発後に帰国日の変更ができる航空券のこと。(出発前に帰国日の確定の必要がない) |
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F I X |
出発前に利用する全便の予約を確定し、出発後には帰国日
の変更が出来ない航空券のこと。
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F I X / OPEN |
オープンとほぼ同じだが、復路便の予約を事前に必要とし、
現地での日付の変更は可能になる。(キャリアによって、変更
に際するチャージ、規定等が異なる。) |
<フライトの方法>
直行便 |
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経 由 |
便名が変わらず目的地に行くが、途中経由地に寄る。 |
乗り継ぎ便 |
同一の航空会社で便名が変わって行くものと経由地で違う航
空会社に乗り継ぐ2つの方法がある。 |
ストップオーバー |
途中降機、目的地の途中、または帰りに立ち寄った空港(都市)
において24時間以上滞在する場合。 |
コードシェアー便 |
2つの航空会社がお互いのネットワークを活用しあう路線提携。
お互いの運航便に便名(コード)を振り合い、コードシェア便とし
て運行する。サービスの内容、チェックインカウンターなどは、
運航する航空会社の基準に準じる。 |
<めぐる都市数によって>
1都市の場合→1都市への往復航空券
2都市以上の場合
・周遊→日本からの往復航空券に都市と都市との間の航空券も含まれる複数
都市訪問可能な航空券。(例:成田→ローマ→パリというように、ロー
マ〜パリ間の航空券が含まれる複数都市を訪問可能な航空券)
・オープンジョ−→到着地と現地出発地が異なり都市間の移動の航空券が付
いていない場合。(上の周遊の例で、ローマ〜パリ間の航
空券が含まれていない場合)
<格安航空券の手配>
次の各サイトを利用して、最適の航空券を見つけ購入しましょう。
・スカイゲートで手配する→ソニーグループの旅行社で幅広い格安航空券を取り
扱っている。
・アルキカタ・ドット・コムで手配する→おなじみの「地球の歩き方」の格安航空
券です。
・ヤフートラベルで手配する→目的地を選べばそこへの航空便に関する
「航空会社」「出発空港」「料金」などが取り扱い旅行社別にリ
ストアップされ、それから適当なものを選ぶことができる。
・格安航空券比較で手配する→目的地などを入力すれば、格安券の比較結果が
一覧できます。
・航空会社で直接購入する→各航空会社の早割り、特割りなどを利用して格
安券を購入する。
<マイレージの活用>
航空機を利用した場合、次のような各種の特典が得られるので、大いに活用しましょう
・マイレージとは
マイレージとは、要するに 航空機会社のポイントサービス のことです。航空会
社のマイレージ・プログラムに加入すると、飛行機に乗るたびに、マイルを獲得
できます。そして、マイルが一定の数に達すると無料航空券と交換できる 、つま
りタダで旅行に行くことができます。こうして飛行機を利用した距離や料金に応じ
て、乗客に利益を還元する仕組みをマイレージといいます。利用者はマイルを貯
めるため、一つの航空会社に集中して乗るようになるので、航空会社にとっても
メリットがあるわけです。
・入会手続きは
マイレージの特典を受けるには、利用する航空会社のマイレージ会員に登録す必要があります。次のいずれかの方法で申し込みしましょう。入会金は不要です。
1.各航空会社のホームページへアクセスして、そこから申し込む。
2.各航空会社の事務局に電話をして、申し込み用紙を取り寄せる。
3.空港の各航空会社のチェックインカウンターで申し込み用紙をもらう。
4.搭乗した機内で申し込み用紙をもらう。
・マイレージの貯め方
これには次のいろいろな方法があります。現在では飛行機利用だけでなく、様々な店でもマイルが貯まるようになっています。
1.飛行機への搭乗(これがいちばん大きい)
2・クレジットカードの利用(カードにつくポイントをマイレージに交換できる)
3.マイレージの加盟店で商品やサービスを買った場合
ホテル、雑誌の定期講読、引っ越し、損害保険、タクシーなどを利用した場合
などにもらえる。現在では、この範囲がどんどん拡大傾向にあります。
・マイレージの使い方
大きく分けて、次の2つがあります。
1.無料の航空券と交換する。
2.マイレージの加盟店で商品などを買う際にマイレージのポイントを使う。
<私の例>
これまでエールフランスの利用で獲得したマイレージを国内便チケットに交換。また、バリグ航空のマイレージを国内便チケットに交換。
こうして現在では多種多様な加盟店が増えつつあり、その規模もどんどん大きくなって汎用性も高まっています。そのため一種の擬似通貨のようになりつつあります。しかし、マイレージの価値を保証するのは航空会社なので、経営不振の航空会社がマイルの交換条件を顧客に不利なように変更する可能性もあります。そのことを知りつつ、上手に活用しましょう。
(マイレージ関連サイト→http://www.getmile.com/ )
Aホテルの手配
ホテルの手配は出発前に国内で予約するか、または現地に到着してから探すかのどちらかになります。ここでは事前の予約について説明しましょう。現地でのことは、「現地旅行編」で述べることにします。これには次の幾つかの方法があります。
1.自分で探して手配
ガイドブックなどに掲載されているホテルに電話やFAXで直接問い合わせ、
予約する。現在ではインターネットで予約するケースが多くなってきました。
<私の例>
オーストラリア(メルボルン、シドニー、ブリスベン、ケアンズ、エアーズロック)
ブルガリア、ルーマニア、ハンガリー、など。これらは電話で直接予約した。
2.インターネットを利用してオンラインで即時に予約
・世界のホテル(世界2000都市、62000軒のホテルが選べる)
<私の例>
・ニュージーランド(クイーンズタウン、オークランド)
・ベルギー(ブリュッセル)
・アイルランドのB&B
・イギリスのB&B
これらはオンラインで予約した。
3.旅行社に依頼する
旅行社に依頼して自分の条件に合ったホテルを探してもらう。若干割高にな
る場合がある。
4.現地で探す
これについては旅の実行編で述べることにします。
<ホテルの種類>
これには以下のようにランクに応じて各種のものがあります。
・超高級・高級ホテル
・中級ホテル
・エコノミーホテル
世界80ヵ国・約5500にのぼるネットワークをもつ経済的な宿で、大部屋にベッドが並ぶ男女別ドミトリー(大部屋)スタイルが基本。原則的には会員の利用に限るが.追加料金を払えば非会員も泊まれることもある。また、場所によっては、ユースホステル協会には属さない私設のホステルもある。
インターネットで会員証が申し込めるページがある。
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・YMCA、YWCA
キリスト教系の宿泊施設だが、キリスト教徒以外でも宿泊できる。ユースホステルよりやや高めの料金で、ドミトリーのほか、個室もある。場所により当たり外れがあるので要チェック。
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・B&B(Bed&Brekfast)
一般家庭の一室を旅行者に貸す朝食付きの宿。イギリスが発祥だがアメリカにも見られる。家族とのコミュニケーションが楽しめるのが魅力だが、大規模なところになると、玄関も家族とは別で食事も別室というところも少なくない。値段はさまざまだが中級ホテルあるいはエコノミーホテルと同程度のところが多い。
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<賢い利用法>
ホテル料金はシーズンや週末などで変化します。一般に、オンシーズン(バカンスシーズンの夏やクリスマス前後、冬のスキーリゾート、イベントや見本市のある日など)は高く、オフシーズンは安くなります。
ビジネスマンが中心の都市型ホテルでは、宿泊客が少ない金・土・日曜日の宿泊料金が大幅にディスカウントされる場合があります。反対に、ラスベガスやリゾート地のホテルでは平日の2〜3倍になるところもあります。以上のことを知った上で、賢い旅行計画を立てましょう。
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