ウダイヤ庭園
どうにか迷わずに門にたどり着くと、今度はそこを出て城壁の横手にある入口から中に入ってみる。するとそこには広い庭園が広がって、いろいろな花を咲かせた木々が立ち並んでいる。人影は2、3人見えるだけで、ひっそりと落ち着いた雰囲気がただよい、小鳥のさえずりだけが静けさの中に響き渡っている。ここがウダイヤ庭園なのだ。後で出会った庭園の管理人らしい人に尋ねてみると、この庭園はアンダルシアの庭園とも呼ばれるそうだ。
小鳥がさえずる静かなウダイヤ庭園
このカスバの城壁を外から眺めていると、この中にはいったい何があるのだろうと想像していたのだが、今はこの庭園になっているのだ。それほど広くない庭園の周囲には、高い城壁が見える。しばらく、この静かな雰囲気にひたりながら憩って行こう。庭園の中ほどには藤棚のような設備が設けられており、その側から伸び上がっているつるみたい樹があるところをみると、これに蔦を這わせるつもりなのだろうか? そして庭園を区切るように、砂利が敷かれた小径が幾筋か設けられている。
ウダイヤのカフェ
庭園で一息つくと、そこを通り抜けながら、その東側の川沿いにあるカフェに行ってみる。城壁の突端に設けられたこのカフェは、なんと素晴らしい眺望を持っているのだろう。目の前にはブ−レグレイ川の河口が広がり、その川向こうには隣町となるサレの町が広がっているのが見える。この眺望をカスバのどこからか眺められるはずだと期待していただけに、うれしさが込み上げてくる。先ほどのカスバの集落では、その景観のポイントを探し出すことができなかったのだ。ここが城壁の突端で、そのいちばんのナイスビュ−ポイントなのだ。すっかり気をよくして、この風景を5枚の連続写真に収める。
城壁の突端にあるカフェ
対岸のサレの町が一
望で きるナイスビューポイント。 |
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