N0.4
(アラブ首長国連邦)





7.ビッグバスで市内観光
ドバイの旅4日目。いつものように6時起床。今日もカラカラの晴天である。昨日は終日、ドバイ・モールと超高層ビル、ブルジュ・カリファの展望台に入り浸って過ごしたが、今日は趣向を変えて市内観光に出かけてみよう。


BIG BUS
ドバイにはHOP-ON HOP-OFF(乗り降り自由)の「BIG BUS TOURS」という観光バスが運行されており、要所要所で自由に乗り降りできるようになっている。世界各地の観光地にはよくあるシステムで、この会社ではロンドン、香港、上海などでも運行している。また言語は英・仏・伊・露など8ヶ国語(日本語はない)で案内放送がある。


このバスは2階建てのダブルデッカーバスで2階デッキはオープンになっており、観光にはもってこいである。運行ルートは市街地中心に回るレッドラインと郊外のビーチなどを回るブルーラインの2系統に分かれており、自由に乗り換えができる。これで1日ゆっくりとドバイ観光を楽しむことができる。料金(1日券)は220ディルハム(約5000円)と少々高い。

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ダブルデッカーバス

2階デッキ


BIG BUS観光
ホテルフロントでビッグバスのチケットを購入。朝の食堂で出会った群馬の教師と連れだって市内1日観光に出かける。ホテル前にレッドラインのバスストップがあり、そこに10時発のバスが来ると言うので待つことに。定刻にやって来たバスに乗って走り出す。2階のオープンデッキの前方に席を取ると、その見晴らしの良いこと。さえぎる窓枠がないので、市街の様子が丸見えである。


車上から眺めていると、ストリートの広さと緑の多さが目立つ。これら緑の樹木類の維持には、すべて海水を淡水化した水が使われている。とにかく雨が少ないドバイなので人工水がなければ植物は枯れてしまう。その点、見事に維持管理されている。

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広いストリート

緑豊かな公園

広いストリート

立ち並ぶビル街

長いビル連絡端


クリークの風景

分離帯の花

しばらく走るとステーションでストップ。ここで係員が乗り込んでチケットのチェックがある。ところがバッグに入れたはずのチケットが見当たらない。大事なものを入れる場所は決まっているので、そこをいくら探しても見当たらない。とうとう係員から「時間がないので、次のバスに乗り換えてください。」と言われる始末。やむなく下車して次のバスに乗ることに・・・。こうして折角、連れ合いとの観光を楽しむ機会はあっけなく断たれてしまう。


後続のバスはすでに停車して発車待ちをしている。そこへ独り乗りこんでバッグの中を再度調べ始める。チケットを失くすはずはないのだが・・・と思いながら隅々まで探すと、意外なところから出てくる。どうしてこんなところに入れたのか自分でも不可解である。とまれ無事チケットが出てきて、やれやれである。これを失えば5000円と今日の観光がフイになるところだ。


このステーションで郊外を走るブルーラインに乗り換える。海岸沿いに2ヶ所のビーチパークがあるので、初日に見たブルジュ・アル・アラブホテルに近いPublic Beachを目指してみよう。バスはジュメイラモスクの側を通りながら海岸沿いに走行する。やがてPublic Beachに到着し、下車してビーチへ出てみる。

ジュメイラモスク

白い砂と青い海が広がり、空の青と合わさってそのコントラストがとても美しい。ビーチには海水着姿の人はほとんど見かけず、普段着姿の人ばかりである。ここでは泳ぐ人も見られず、人出も少ない。団体の観光客が散見されるだけである。辺りを見回すと、出店の1軒も見られず、トイレ施設もどこにもない。これで“Public Beach”と言うのだから、看板に偽りありだ。

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 ブルジュ・アル・アラブホテルが見える“Public Beach”


バス停に戻って次の循環バスを待つ。間もなくやって来たバスに乗り、周遊を始める。次はパーム・ジュメイラ(The Palm Jumeirah)と言う巨大な埋め立ての人工島である。“パーム“という言葉からも分かるように、ヤシの形をした埋め立て地が造成中で、その大きさは宇宙からも見えると言うほどの人工島である。


宇宙からも見えるパーム・ジュメイラ

バスはこの人工島の突端まで入り込んでUターンするのだが、地上からは広大過ぎてヤシの形の地形も何も分からない。ただ普通のビルの中を通っているのみで、何の変哲もない。この人工島は上空から見て初めてその輪郭が分かるのだ。意外な結果に少々落胆してしまう。

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5つ星の高級ホテル、アトランティス•ザ•パーム
この人工島に造られたホテルリゾート施設


人工島より眺めた摩天楼街

建築中のビル(ドバイショックで建設放棄?) 

ここからバスは市街方向に戻るコースとなる。バスに乗ってルート案内図を見ると、ここから直ぐのバスストップにエミレーツ・モールがある。よし、ここで下車して昼食としよう。間もなくバスはモール前にストップ。下車してモール内に入ると、目の前に飛び込んできたのがフードコート。ここには様々なエスニック料理の店が並んで壮観である。

エミレーツ・モールに停車するバス

エミレーツ・モールのフードコート


昼 食
早速、コート内をめぐりながら、好みの食べ物を物色する。そして、ようやく発見。中華風の店で、各種料理をチョイスできる。ここで焼きそば、春巻き、チャーハン、スープ、野菜などを盛り合わせてもらう。料金は46ディルハム(約900円)。

昼食の料理

結構おいしい料理なのだが、問題はスープ。これがカレー風のどろついたもので、普通のスープのように簡単には飲めたものではない。これが200円もするのだから残念至極。水を飲み飲みやっとのことで飲み上げる。スープのための水が要るとは何たることだ!


モール内見物
折角、立ち寄ったついでにエミレーツ・モールを見物してみよう。そのスケールにおいてはドバイ・モールにはとても及ぶものではなく、その何分の1ぐらいの規模である。1階の一角には広大なスペースを占めるスーパーのカルフールが入っていて、大勢の買い物客で賑わっている。

モール内にあるスーパーマーケット、カルフール。

2階は吹き抜けになっていて両側にはいろいろなショップが並んでいる。この時間、人の賑わいは見られず、ひっそりとしている。お客のほとんどがスーパーに吸い込まれているようだ。モール内を一通りめぐった後、バス停へ出る。

エミレーツ・モールの2階


市街へ
やって来た真っ赤なビッグバスに乗り込み、市街中央へ移動する。バスはドバイ・モールを通り、乗り継ぎステーションへ。そこで市街を回るレッドラインのバスに乗り換えて移動する。

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車上より眺めたブルジュ・カリファ

そこからバスはクリークパークを通り抜けてクリーク沿いに走り、ドバイ博物館~オールドスークに出る。そこからクリークの下を通る海底トンネルを抜けてゴールドスークに至る。そしてアブラ船の発着ステーションに到着。このバス停が今朝バスに乗ったポイントである。そこで下車して、すぐ前の宿泊ホテルへ辿り着く。


スーパーで食材調達
ホテルで一息つくと、夕食用の食材調達に近くのスーパーへ。玄関を出てすぐの細い路地を裏通りへ抜けると、1分ぐらいのところにスーパーがある。ビルの2階にあるスーパーで規模は小さく、せせこましい。


そこで買い揃えたのは・・・
・パン1個・・・1.5ディルハム(30円)
・リンゴ1個・・・1.1(20円)
・オレンジジュース・・・0.8(16円)
・牛乳・・・1.75(40円)
以上の合計5.15ディルハム(約100円)
安上がりの夕食となる。


これを持ち帰ってホテルの部屋で夕食とする。ゆっくりといただいた後は、入浴してくつろぎの時間を過ごす。床に入ったのは10時である。



(次ページは「オールドスーク」編です。)











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