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    no.14
(南アフリカ・ケニア・タンザニア・ジンバブエ・ザンビア・ボツワナ)



(ザンビア編)






14.ビクトリア大瀑布(ザンビア側)・・・・1.5kmのプロムナ−ド
 
バスはぐるっと回って写真で見たビクトリア大橋に出る。時間が許せば、この橋を歩いて渡りたいところだが、かなりの距離があるとのことで、そのままバスは通過する。橋を渡り切ると、いよいよザンビア入国である。そこから少し離れたところに、ザンビアの出入国事務所がある。バスはそこでストップし、添乗員さんが代行で入国手続きを行う。
 

手続きが終わると、事務所前から出迎えのザンビア側のガイドに案内されて、滝のほうへ歩いて行く。樹林の中を通る地道を下りながら、川岸までたどり着く。ジンバブエ側からの滝見物は、滝のラインに向かって左端からほぼ右端の近くまでを歩きながら眺めるわけだが、ザンビア側からは、滝のラインの右端側から眺めることになる。ここのコ−スも幾つかのビュ−ポイントがあり、そこから滝を眺めながら先へ進んで行く。ジンバブエ側ほどではないが、場所によってはかなりの水しぶきを浴びることになる。
 

最初のポイントは、滝の右端地点の落下風景が見える場所だが、樹林に邪魔されてほんの一部しか見えない。






ザンベジ側から見たビクトリアの滝










さらに進んで行くと、今度は滝が落下する寸前のザンベジ川が見えるポイントに出る。そこでは、幅広いザンベジ川上流から流れてきた水流が濁流に変わり、それが左側に水煙を上げる断崖から一気に100m近くも落下する寸前の豪快な景観が眺められる。



 ザンベジ川から滝になって落下するところ。左端の水煙が上がっているところが滝の落下点。




そこからコ−スを戻って滝の落下が見られるポイントに回る。今度はやや樹林が開けて、滝の落下ラインがかなりの幅で見える位置になっている。それでも惜しいことに、やはり樹林が視界をさえぎっており、滝の全景が見渡せない。



 残念ながら樹林に視界がさえぎられて全景が見えない。




さらに進んで行くと、滝に、より接近した迫力のあるナイス・ビュ−ポイントに出る。しかしその見返りに、すごい轟音と水煙に包まれて、滝の風景も白い水しぶきの中に隠れてしまっている。ここでも、なかなか滝の全景がつかめない。



 豪快に落下する滝。惜しいかな左側前方は水煙にけむって見えない。




ここから先へ進むと、今度は狭い峡谷の上にかかる細い小さな橋のたもとに出る。その長さは10mちょっとだが、これも水煙の中にほとんど隠れている。






水煙に包まれた小橋










ここを渡って向こう岸までたどり着くのだが、その土砂降りの水しぶきはすごいの一語である。この橋はゆるやかに傾斜しており、これが若者にかっこうの遊び場を提供している。というのは、コンクリ−トの橋の上に水しぶきを受けて適度な水量の流れができているのだが、これを利用して坂上から上手に滑空するのである。
 

今、高校生ぐらいの男女がずぶ濡れになりながら、腹這いになって滑空したり、裸足で立ちながらスケ−トボ−ドのように見事に滑空している。女の子が腹這いになって滑空するとは豪快そのものである。彼らのテクニックには驚くばかりだが、これはちょうど雨中の車の走行中に起こるいわゆるハイドロプレイニング現象を利用した遊びなのだ。若者は、どんなことでも遊びに結びつける天才である。
 

向こう岸に渡ってみると、その区域全体が水煙に包まれていて、ほとんど何も見ることができない。ただ、橋を渡って水しぶきに打たれに行ったようなものである。もっと水量が少なければ、かっこうの景観が眺められるのだろうに……。水煙を眺めただけで、再び水しぶきをかぶりながら橋を渡り、引き上げる。その途中、恐る恐る若者の真似をして橋の上で滑ろうと試みるが、なかなかうまくいかない。何か、コツがあるのだろう。
 

ここを最後に滝の観賞は終わり、帰路につく。その途中、ビクトリア大橋をどうにか眺望できるポイントがあり、そこでザンビア側から眺めた橋の写真を撮影する。






ザンベジ側から見たビクトリア大橋









そこから上りの坂道を上って出入国事務所の前に戻り、約1.5kmのプロムナ−ドコ−スを1時間以上かけて走破する。ザンビア側から滝を眺めるポイントは少いが、ジンバブエ側より間近に迫って滝が眺められる。いずれにしても、滝の落下ラインの全景が見れないのは、両サイドとも同じである。 

事務所横の広場には、露天商が敷物にさまざまな木彫りの彫刻やお面、太鼓など数多くのみやげ品を並べて声高に売っている。どれも見事だが、これまでに各地で見てきた品々と申し合わせたように同じで、代わり映えがしない。ひとわたり見物して、くるまへ戻る。バスは再びビクトリア大橋を越え、ジンバブエ領内に戻る。こうしてザンビア国内には、わずか2時間前後の滞在で別れを告げることになる。



(次ページは「ビクトリア・フォールズの町編」です。)










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