最後のショッピング
五日目最終日。最後の朝食を済ませると、また朝の商店街へ出かけて腹ごしらえ用のパンを物色して回る。そして小さなパン屋を見つけ、そこでド−ナツ一個を買って帰る。そして、ホルのチェックアウトを済ませると、ガイドのパンさんの出迎えを受けて九時過ぎホテルを出発し最後のショッピングに付き合わされる。前に訪れたのとは別の店であるが、その行き先は再び免税店である。ここで一時間以上も時間を取るので、なんとも困ったものである。所在なく店内をうろついた後は、近くのス−パ−を見たりショッパ−ズを冷やかしたりしながら付近の界隈を徘徊して時間を潰す。
空港へ
やっと出発の時間となり、一路空港へと向かう。午後二時二十分発の飛行便だが、十二時ごろ空港に到着してチェックインを待つ。パンさんに「ぜひ禁煙席をお願いしますよ。」と念を押して頼む。「早目に着いたので大丈夫取れますよ。」という彼の言葉どおり、全員禁煙席が確保できる。総勢五十名のツア−客のうち、一泊延長して今日帰るのは十名である。彼に別れを告げると、一行は出国手続きを済ませて待合いロビ−で思い思いに憩う。
香港・啓徳空港ロビー
その間に愛妻へ絵葉書を一通したため、切手自動販売機で買った三十五セント切手を貼ってポストに投函する。残りの小銭はカンジュ−ス一本とチョコレ−トを買って全部使い果たし、身軽くなったところでいよいよ日本帰国を待つばかりである。空いたベンチに腰を下ろし、この時のために仕込んでいたド−ナツをやおら取り出して口にほおばる。機内食が口にできるのは三時過ぎになるので、それまでの腹ごしらえである。
搭乗時間が来るとバスに乗って搭乗機まで移動する。香港啓徳空港はエプロンがあまりないので、不便にもバスによる乗降になっている。タラップのところで待っている間に、珍しい空港の全景を三六〇度のパノラマ連続写真に撮り収める。
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