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4.オアフ島一周観光
ハワイ3日目。今朝は5時半に起床。今日はオアフ島一周観光の予定で、ホテル出発が8時となっている。窓外を眺めると、天気は心配なさそうだ。それにしても早朝からサーファーたちは波乗りを楽しんでいる。彼らは陽が昇るとともに始めているようだ。私も体験してみたいなあ・・・。


朝食は買い置きのマーフィンケーキ、ミルク、それにリンゴで腹ごしらえする。身支度を整えると、いざ集合場所の玄関先へ。やって来たミニバスに乗って出発だ。参加メンバーは十数名の一行である。


オハフ島のこと
ハワイの島のなかで3番目に大きく、多彩な民族からなるハワイの人口のほとんどが集まっている。この島はホノルル、ノースショア、ウィンドワード・コースト、中央部、リーワード・コーストの5つの地域に分かれている。





都会的な街並みのホノルルや世界屈指のリゾート地としてのワイキキ、島のシンボル的な存在となっているダイアモンドヘッド、ハワイで一番充実したショッピングエリアなど多彩な顔を持つ島である。ホテルやリゾートはワイキキに集中しているが、他にもノースショア、リーワード・コースト、ホノルル東部のカハラ地区の3ヶ所が有名なリゾートエリアとなっている。


一周観光へ発車
一行を乗せたバスは昨日登ったダイアモンドヘッドの方向へ走行する。そしてトンネル入口手前でUターンすると、次はこれも昨日訪れたカハラホテルのあるカハラ地区を通過しながら周遊コースをドライブする。このコースは反時計回りで、沿岸地帯を走りながら周遊する。ドライバーは現地に長年住むと言う年配の日本人で、それだけにさまざまなことについて詳しく説明してくれる。


ハナウマ湾
間もなくすると、車はオハフ島南端のハナウマ湾に立ち寄る。ここを訪れる人の数は毎年300万人以上。大きく弧を描いた白い砂浜と、波が穏やかで透明度の高いエメラルドグリーンの海水。湾内には珊瑚礁がひろがり、間を色とりどりの熱帯魚が泳いでいると言う。ここはワイキキからも近いので、ワイキキビーチのような混雑を避ける向きには格好のビーチと言えるだろう。


高台から見下ろす湾の奥には素敵なビーチが広がり、絶好のビーチ遊びやシュノーケルのスポットとなっている。この湾はきれいな馬蹄形になって湾曲しているが、そもそもが火口だったそうで、それが海底に沈下して入り江湾を形成している。それが沈下しないで残っているのがダイアモンドヘッドと言えるのかもしれない。

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ハナウマ湾


ハナウマ湾の風景


ここは高台から見下ろすだけで、ビーチへ下りる間はない。見物が終わると次のポイントへ移動する。途中、潮吹き穴やワイマナロ・ビーチなどを車窓から眺めながら東海岸沿いに走行する。


コラル・キングダム(Coral Kingdom)
車はオアフ島の東部海岸線の素敵なドライブウェーを北へ走り、ウィンドワード・コースト区域に入る。オハフ島東部のこの地域は一番人気のドライブコースだそうで、カイルア、ラニカイ、ワイマナロなどの美しいビーチが点在している。


きれいなビーチが見えて来た

ここをさらにひとしきり走って、目的地のコラル・キングダムに到着。これを直訳すればサンゴ王国とでも言うのだろうか? その名のとおり、ここではコーラルジュエリー(珊瑚宝石)をメインとしたお土産品を取り扱っており、珊瑚宝石の取り扱い種類はホノルルでも最大級となっている。お土産物以外にも、レイ作り教室(要事前予約)や18金、14金のジュエリーなどもある。つまり、サンゴを中心としたお土産品店なのだ。


コラルキングダムの看板


コラルキングダムの店舗

ここで一行はレイ作り体験とランチを取ることに。裏庭のテーブルに案内され、そこに座って早速レイ作りに挑戦する。テーブルには蘭の花とティリーフ(葉っぱ)、それに針と糸が用意されている。これを使ってレイ作りを始める。


庭には黄色のハイビスカスが・・・


珍しい花も

ここで作るレイは首にかける長いレイではなく、頭につけるヘッドピースタイプのレイである。およそ10個ぐらいの花を通してつなぐと手ごろな大きさのレイができあがる。糸に花と葉っぱを通すだけだから、そんなに時間はかからない。それぞれに世界に一つだけのレイが完成すると、思い思いに記念の撮影が始まる。


レイ作り


みんなレイ作りに真剣


レイが完成してそれぞれに記念撮影

このレイは、愛、友情、歓迎、愛情、別れ、安全、祝辞、卒業式、結婚、健康、誕生、死と平和へのメッセージ等を象徴として贈与されたりすると言う。贈与されるのには年齢の制限はなく、レイを譲与する時に頬にキスがなされると言う。


ラ ン チ
レイ作りが終わると、次はランチである。この店舗の奥半分が食堂になっており、そこでビュッフェスタイルのランチが始まる。メニューはフリフリ・チキンやビーフ、マヒマヒ(白身魚)、サラダ、フルーツ、これにソフトドリンク、コーヒーなど。ランチだけに、メニューはそれほど多くはない。


サンセットビーチへ
早目のランチを終えてキングダムを後にすると、車はさらに北上してノースショア地域に入る。この地域はハレイワの町を中心にサンセット・ビーチやポリネシア文化センターなどの人気スポットがある。


車は40分ほど走ってオハフ島北端をぐるりと回り、美しい夕日で有名なサンセットビーチへ到着。ここで下車して、しばしビーチの風に吹かれる。さすがに人出は少なく、人込みを敬遠する向きにはのんびりと過ごせる格好のビーチである。ただ、ワイキキ地区から距離が離れているのが難点だが、ドライブで訪れる家族連れには喧騒から離れたもってこいのビーチであろう。


美しいサンセットビーチ

冬のサンセットビーチは、10フィート(約3m)を超すビッグウエイブが押し寄せ、パイプライン、ワイメアと並ぶ超エキスパート向けのサーフポイントとして有名だそうだが、夏のビーチは穏やかそのもの。写真のように穏やかな青い海が広がっている。


サンセットビーチへは、ザ・バスを利用する場合はアラモアナから52番サークルアイランドに乗り約2時間。ワイメアバレーを過ぎ10分ほど。ただしビーチの標識はないので、ドライバーに知らせておけば、降車のタイミングを知らせてくれるそうだ。


North Shore Marketplace(ノースショア マーケットプレイス)
サンセットビーチから今度は南下しながら半時間足らず走ると、ハレイワの町に入る。この町にはノースショア・マーケットプレイスというショッピングセンターがある。ここにはファッション、インテリア、スポーツ、コンビニ、食品、スーパーなどのほか、バンザイスシバーなどのレストランが寄り集まったマーケットプレイスである。


マーケットプレイスの様子


雑貨店の看板

一行はここで30分超のショッピング&見物タイムを取る。ぶらりと各店舗をめぐってみるが、私にとっては特に目新しいものはなく、時間を持て余す。華やかなショッピングセンターの雰囲気はなく、ただの田舎の商店街といった感じである。


ドール・プランテーション
マーケットプレイスを後にすると、車はハレイワの町を出てオハフ島内陸部の中央部を通って南下する。そして、そのルートにパインなどのプランテーションがあるドール・プランテーションを目指す。あのバナナやパイナップルの生産で世界的に有名なドール(Dole)である。


中央部のルートを約20分ほど走るとドール・プランテーションに到着。ここは中央部の観光名所になっているようで、多くの観光客が立ち寄っている。このプランテーションはパイナップルを中心とする各種のフルーツの樹木が植えられた大農園なのである。


プランテーションの建屋


ドールの看板表示

そして、「巨大迷路」や「パイナップルエクスプレス」、「プランテーションガーデンツアー」など幾つかの楽しいアトラクションもあって、家族連れで楽しめるようになっている。「巨大迷路」はギネスブックで認定されたドールが誇る世界最大の迷路で、1万4千本のカラフルなトロピカル植物で構成されたものである。所要時間は約45分となっているが、いったん迷い込んだら出られない?


世界最大の迷路

「パイナップルエクスプレス」は3.2kmのコースを可愛い列車で20分かけてプランテーションをぐるりと一周するもの。車窓からはさまざまなフルーツの樹や美しワイアナエ山脈が見渡せる。

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プランテーションの中を走るミニトレイン

「プランテーションガーデンツアー」は、完熟トロピカルフルーツや収穫前の甘い香りのパイナップルなど8つのテーマで構成されたガーデンでプランテーション時代の様子が見られたりする。


庭には小さなパインが・・・

これらアトラクションのほかに、館内で焙煎されたオハフ島産のコーヒーやランチ、ドールならではのお土産品などが売られるストアやフードカウンターがある。


せめて新鮮なパイナップルだけでもと思って売り場に行くと、多くの客で行列ができており、出発時間までに間に合いそうにない。仕方なくあきらめることに。


パールハーバー(真珠湾)
ドールで小1時間ほどを過ごした後、次のポイント、パールハーバーへ向かう。約15分ほど走ると到着である。ここはホノルルの市街地から西約10kmの位置にあり、米海軍・米空軍の軍港拠点となっている。


ここはまた日本時間1941年12月8日未明、休日である日曜日を狙って真珠湾にあったアメリカ海軍の太平洋艦隊と基地に対して、日本海軍が航空機および潜航艇によって奇襲攻撃を行い、第二次大戦のきっかけとなった歴史的なところである。これによって、アメリカ太平洋艦隊の戦艦部隊は戦闘能力を喪失した。


この攻撃によって撃沈されたアメリカ海軍の戦艦「アリゾナ」などの記念施設が一般に公開されており、今では観光地となっている。しかし、この地に立つと、子供時代の戦時体験がある私にとっては、その記憶がよみがえり、なんだか後ろめたい気持ちにさせられる。その時の映像が見られるメモリアル・シアーターがあり、時間を決めて上映されている。


海岸に立つと、湾内には大きな空母が停泊しており、対岸には「アリゾナ」などの白い記念施設が見える。ここでは撮影のみの短い時間で立ち去る。


寄港している国の国旗が並ぶ


攻撃された戦艦にボートが救助に向かう


メモリアルシアーター


(動画)真珠湾の風景。岸壁には空母が停泊。


モアナルア・ガーデン
次は最後の観光ポイント、モアナルア・ガーデンに向かう。パールハーバーから東に向かって少し走ると到着である。ここは日立のCMに出てくる有名な木「この木なんの木」の大樹があるガーデンである。


ガーデンに入ると、その中心部に大きく枝を伸ばして存在感を示す大樹が目に留まる。これが日立グループがイメージシンボルとして使用している「日立の樹」で、モンキーポッド(Monkeypod)と呼ばれる木である。TVに出てくるこの木は樹齢約130年で高さは25メートル、傘の幅は40メートル、幹の円周は7メートルにもおよぶそうだ。そして日立グループは、これをイメージシンボルとして使用しているが、その使用料は年間40万ドル(3200万円)になるそうだ。


ガーデン入口には日本語の歓迎旗


日立グループの看板


これが「この木なんの木」の大樹


(動画)モアナルア・ガーデン


ガーデン内には、このモンキーポッドが周囲に植えられており、他の大木と相まって素敵な緑陰を提供している。このモンキーポッドは大きく枝を広げながら大木になるのが特徴で、ハワイのあちこちで見かけられる。5月と11月の年2回開花するそうだ。


このガーデンパークはワイキキから車で30分ほどの地にあり、地元の人々にとっての憩いの場として、また、観光スポットとして、多くの人々に親しまれている。年中無休で入園料は無料となっている。園内にはハワイ原産に限らず、さまざまな植物が世界中から集められており、モンキーポッドもその一つとして植えられている。


ホテルへ
このガーデンを最後に島内一周観光は予定終了となる。ここでしばらく過ごした後、各人のホテルへ送り届けてくれる。到着は午後4時過ぎのことで、朝8時に出発して約8時間超をかけた1日観光は終わりを告げる。島内一周を終えてみて、ビーチ以外はこれと言った心ひかれる観光ポイントはなかったなあと言うのが感想である。


夕 食
部屋で一息つくと、夕食に出かける。今夕はインターナショナルマーケットのフードコートを目指す。そこのラーメンが目当てである。その前に、コンビニのABCで今夕の夕食用と明日の朝食用に次の食糧を調達。
・イナリ寿司(2.59ドル)
・りんご1個(1.65ドル)
・ミルク1パック(1.39ドル)
・マーフィンケーキ(2.79ドル)


仕入れが終わったところで、フードコートへ。そこで塩ラーメン1杯(8.12ドル)を注文。これとイナリ寿司で夕食とする。う〜ん、満足の夕食である。ここを出ると、夕暮れの風に吹かれながらカラカウア通りを100mほどぶらぶら歩いてホテル到着である。


部屋に入る前に、ワイキキビーチに出て潮風に吹かれる。沖合で波乗りを楽しむ者、渚で泳ぐ人、チェアーに寝そべって憩う人など、それぞれに夕暮れのビーチを楽しんでいる。彼らは何日の滞在なのだろう? そんなことを思いながら部屋へ戻る。


入浴して日本版TVを見ながら、ゆっくりとくつろぐ。明日はビッグアイランドと言われるいちばん大きいハワイ島行きで、珍しい溶岩見物のツアーである。明日の旅に期待を膨らませながら、静かに床に就く。夜10時のことである。


(次ページは「ハワイ島溶岩ナイトツアー」編です)








 




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