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     N0.17





海辺のレストランで昼食
ここを後にすると、近くの海辺のレストランへ向かう。旅の最後の昼食の時間である。到着してみると、ビーチの渚から海中に突き出た白亜の建物が見える。これが目指すレストランで、なんとまあ素敵なところだろうと、その雰囲気の良さに胸が高鳴る。


海中に突き出たムード満点のレストラン

ビーチ側の入口からルームへ通じるフロアーが素敵で、観葉植物などが植えられて南国ムードがただよっている。いい気分になりながら奥のルームに入ると、四角い窓枠から目の前に広がる海が見える。まるで客船に乗っているような感じである。なかなかムードのあるレストランである。


ビーチの入口からルームへ通じるフロア


部屋は豪華客船に乗ったようなムードが・・・

出された料理はスープ、ポテトサラダ、イワシ料理、そしてデザートはアイスクリームである。海辺にふさわしく、イワシの塩焼きが珍しい。これにボトルで出されたオリーブオイルをかけて食べると、なかなかいい味がしておいしい。脂っけの足りないイワシだけに、このオリーブ添加で旨味が増す。この地では、これに限らずオリーブオイルによる調理が欠かせないのだろう。


ポテトサラダ


イワシの塩焼き。これにオリーブオイルを掛けて食するとおいしい。









 ボトルごと出されたオリーブオイル
 ビンの中にはオリーブの葉が・・・。














ここのビーチはそれほどきれいなものではないが、遠くの斜面に広がるシディ・ブ・サイドを海側から眺める景観はなかなか素晴らしい。屋上に上ってビーチ沿いの風景を撮影する。ここにも白壁とブルーの窓が波打ち際まで迫って並んでいる。この町はどこまでも白とブルーのツートーンカラーに染まっている。




 レストランの部屋の窓から眺めたビーチとシディ・ブ・サイドの風景



 レストランの屋上から眺めたビーチサイドの風景




19.首都チュニス

おしゃれなシディ・ブ・サイドの素敵なレストランで昼食した後、いよいよ最後の観光地首都チュニスへ向かう。ここではすでに2泊しているのだが、市内の観光は未だなのだ。バスは今朝、出発した方向へ走行し、チュニスの市街地へ戻る。


チュニスのこと
ここチュニスはチュニジア北部に位置し、チュニジア湾を望む人口83万の首都で、ケロアンやマフディアの後、11世紀に首都となっている。市街の中心部には1979年に世界遺産に登録された旧市街(メディナ)があり、その中心に732年に建てられたモスクがある。市内には8世紀以後のイスラム王朝の遺物が多数残っており、その一方でフランス保護領時代の街並みなども残っていて、ニつの異なる雰囲気にひたれる街でもある。


バルドー博物館
バスはチュニス市街に入ると3月20日通りに面して建つバルドー博物館に到着。この博物館は1882年の創設で、その3階建ての立派な建物は13世紀のオスマン帝国長官ベイの宮殿だったところ。チュニジア国内の遺跡から出土した貴重な品々が収められており、特にモザイクタイルのコレクションは有名で、「チュニジアのルーブル」とも呼ばれている。全館にわたって古代からのモザイク作品が多数展示され、その収蔵量は世界一といわれている。


バルドー博物館の建物。オスマン総督の宮殿を利用しているので中は豪華。

とにかく、中に入って見学してみよう。目に飛び込むのは感嘆と溜息が思わず漏れ出るモザイクタイルのオンパレードで、大小さまざまのものが3階にわたって展示されている様は圧巻そのものである。大型のものは、まるで広い絨毯を部屋いっぱいに敷き詰めたかのようで、これがモザイクタイルで作られているとはとても思えない。また小型のものは、あたかもヨーロッパ絵画そのものの感じで、その木目細やかな出来栄えは溜息ものである。


宮殿らしい見事な室内装飾。


お〜、ワンダフル・・・


天井の精緻な装飾模様


この天井装飾も素晴らしい

このモザイクタイル絵の歴史は古く、紀元前の時代にさかのぼると言う。微細な色違いのタイル片を貼り合わせて絵柄模様に仕上げる技術なのだが、これらのモザイク絵が各地の遺跡の床や壁面に貼られていたのだ。それを剥ぎ取り集めて、この博物館に収集したものである。その目を見張る精緻な技巧は驚きである。部屋を渡り歩くにつれ、次々に現れるモザイク絵のオンパレードに圧倒され、写真撮影も切りがない。(館内での撮影はできるが、フラッシュ禁止になっている。)


そのオンパレードのほんの一握りを次に掲げてみよう。



































階上から階下のフロアのモザイクを眺めたところ


素敵な彫像


洗礼池



(次ページへつづく・・・)









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