6.ホ−タン(和田)への道・・・刃物の町・砂嵐・豪雨
4日目。6時に起床。毎日、ソックスや下着類は洗濯しているが、あっという間に乾燥してしまう。それほど湿度が低く、乾燥状態なのだ。早いもので、シルクロ−ドの旅も中程にさしかかっている。楽しみのタクラマカン砂漠縦断は2日後にひかえている。今日は1日がかりでタクラマカン砂漠の外周に沿ってホタ−ン(和田)の町へ大移動する日である。さて、どんな旅が待っているのだろう?
朝食の準備
身仕度を整えると、別邸にあるいつものレストランへ向かう。外に出ると気温は低めで爽やかである。食事の前に、昨日と同様前の道路に出て様子をうかがう。すると、道路向かいの食堂前で何やら調理をしている。近づいて見ると、パン生地のようなものを作って並べている。これをぶつ切りにして両手に握り、それを引き伸ばして写真のように油でじゃ〜じゃ〜と揚げている。試食しないと分からないが、なんだかド−ナツ風のお菓子みたいなものだろうか? これも朝の主食になるのだろう。まだ、お客の姿は1人も見えない。
並べた生地をぶつ切りにして・・・
それを両手で引き伸ばしながら油に入れる。
ヤルカンドへ
いつものレストランでカシュガル最後の朝食を済ませると、いよいよホ−タンへ向けて出発である。早朝から、現地ガイド君がわざわざ見送りに来てくれている。今朝は昨日と違って普通の大型バスに乗り替えて走行する。ところが外観はいいのに、中に乗ってみるとシ−トが壊れているのがあったりして、かなり痛んでいる様子だ。前途を案じながら8時半、ホテルを出発。
まずはカシュガルから192km先のヤルカンドの町を目指して走り続ける。郊外に出て走っていると、右手遠く草原の彼方に冠雪した崑崙山脈の山並みが見えてくる。低く棚引くように伸びた崑崙山脈のスカイラインは素晴らしいものである。しかし、砂塵のためにどんよりと曇った背景では、惜しいことにその姿もくっきりとは見えない。その素敵な風景に誘われるように、車内からフォトストップのリクエストがかかる。
フォトストップ
そこでみんなは下車し、写真撮影と格好の休憩タイムとなる。車も通らない、どこまでも真っ直ぐにのびる草原の中の一本道を走るのは、実に気持ちのいいものだ。道路は一応舗装されてはいるものの、あちこちに穴ぽこが点在しており、また波打ったりもしているので、昨日と同様アップダウンの揺れが大きい。通常以上に揺れが大きいところをみると、この車両自体の問題もあるようだ。 |
|