背景写真はコロンビア大氷河





     N0.5
米国:アラスカ州

 
5.デナリ公園
アラスカの旅5日目。早くも旅の後半に入り、終わりが近づいてきた。いつものように5時に起床し、柔軟体操で体調を整える。やはり今朝も小雨が降っている。昨日は幸いなことに、下車して行動する時は、不思議と雨が止んで傘要らずで済んだ。果たして今日はどうなのだろう?

バイキングの朝食を済ませると、9時にホテルを出発。バスの出発点に向かう。今日は1日がかりでデナリ公園見学ツアーに出かける。

デナリ公園バスツアー
デナリ公園はアンカレジから北へ382km、フェアバンクスから194km、ここにアラスカで最も有名で多くの観光客が訪れる公園である。デナリとは現地の言葉で、“偉大なもの”の意味で、北米大陸最高峰のマッキンリー山(標高6168m)を指している。この公園は州内3番目の広大さ(日本の四国よりも広い)で、熊、ムース、カリブドールシープ(野生の白羊)など37種類の哺乳動物、アラスカ州鳥のライチョウ、イヌワシなど130種の鳥類が生息している。公園内の標高は平均1000m。

バスの出発点に行くと、まだバスの姿は見えない。やがてやって来たバスは40人乗りの大型バスで、観光客が混乗する。もちろん、日本人客はわれわれのグループのみ。ドライバーがいろいろガイドしてくれるのを、我らがガイド氏が、いちいち通訳してくれる。(我らグループにはイヤホーンが渡されているので、それを通じて聞ける)


通路を挟んだ私の隣席には、ドイツ人母娘が乗っている。話しかけてみると、ドイツのミュンヘン近くに住んでいるという。乗客は欧米の旅行者ばかりである。

バスは曲がりくねった坂道を上りながら公園内をめぐり始める。途中で出会った動物たちは、マーモット、ムース、熊、カリブなどである。ほとんどが遠くに点在しているので、ドライバーが停車して望遠カメラで撮影したものを車内のモニターに映し出して見せてくれる。

こうして長時間をかけて公園内をめぐり、ツンドラの壮大な景観を眺めたりしながら出発点に戻る。

(動画)大森林地帯と池


(動画)広大な池


(動画)ツンドラ地帯


(動画)デナリ公園の大景観


(動画)ツンドラ地帯


(動画)デナリ公園の大景観


(動画)同 上


ツンドラ地帯の風景


アラスカ鉄道の古い駅


カリブの角。かなり重い。

そして我らがバスに乗り換えてホテルに到着したのはなんと夜の9時半。すぐに夕食となり、ビーフ(本場の牛肉と期待していたが、なんと石のように固く、ナイフも刃が立たないほどの代物。とんでもないステーキだった。)、クラムチャウダー、ケーキなどでお腹を満たす。

天候は終日、小雨が降ったり止んだりの困った天気で、期待していたオーロラも厚い雲に覆われて見るチャンスを失くしてしまう。床に就いたのは11時である。


(次ページは「アンカレジへ」編です。)

 


     







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