(スロベニア編)
旅のコース
首都リュブリャナ観光
バルカン半島の旅、4日目。6時に起床してみれば窓外はしょぼ降る雨模様である。昨日から不安定な天候が続いているのだが、とうとう雨の旅になるのだろうか? 少し意気消沈して気合いが入らない。
今日の予定は朝食後、まずはリュブリャナ市内を徒歩観光。その後、西へ移動して国境を越え、クロアチアに入国して首都ザグレブに至る。そしてその足で徒歩による市内観光を行う予定である。本日は2ヶ所も徒歩観光があり、健脚が問われるところである。それに備えて、十分にウォーミングアップしておこう。出発は9時と余裕の出発である。
バイキングの朝食を済ませて付近を散策するにも、ホテルの辺りはビルが並ぶばかりでウィンドーショッピングできる店は一店もない。なんとも殺風景な地域で外出をあきらめざるを得ない。しょぼ降る雨では足も外へ向かない。TVでも見ながら部屋でゆっくりしよう。
(リュブリャナ市内の航空写真:上下左右に移動して見られます)
リュブリャナ市内中心部。円形マークはプレシェーレン広場、その右側面がフランシスコ教会、下の橋が3本橋。
三本橋
リュブリャナは首都にしてはこじんまりと小さな街で、観光ポイントも徒歩圏内にまとまっている。そこでぶらぶら歩きながら当地の現地ガイド(男性)に案内されて巡ることになる。彼に尋ねてみると、連日仕事が詰まっていて忙しいとのことである。この街の観光客も結構多いらしい。
ホテルを出ると運よく雨も上がり、人影もない日曜日の静かなストリートを我々一行だけがてくてく歩いて行く。通りの向こうにはフランシスコ教会の尖塔が見える。いかにもヨーロッパらしい素敵な風景だ。
向こうにフランシスコ教会の尖塔が見える
まず向かった先は三本橋。変わった名前の名所だが何のことはない、文字通り3つの橋が並んでいるだけのことである。だがこの橋は、リュブリャナのシンボルの一つとなっているそうで、1280年に木製の橋がこの位置に架けられたが火災に遭い、その後1800年代にイタリアの建築家によって設計された新しい橋に取り替えられている。そして1929年にはスロベニア人の建築家が橋の両側に歩行者専用の橋を付け加える設計をした。これで計3本の橋となり、その名が付けられたそうだ。
市内を流れるリュブリャニツァ川に架かるこの橋の前に立つと、3本の橋が重なり合って何だかごたついた感じで、外見的にはあまり感心したものではない。最古の中央の橋は自動車専用のようで、歩行者は両脇の橋を安全に渡ることができる。だが、中央橋を少し広げて歩道を十分に取れば済むことであり、それだと1本の橋にすっきりまとまるだろうに・・・。ま、いろいろ見方はあるだろうし、余計なお世話かもしれない。なお蛇足だが、この一方の橋の下には有料トイレがある。
リュブリャナのシンボル・3本橋
これが3本橋の中央の橋。この先の奥に赤屋根の市庁舎が見える。
市庁舎の裏手の丘にはリュブリャナ城の塔が見える
プレシェーレン広場
この3本橋のたもとには、リュブリャナの中心プレシェーレン広場がある。それほど広くはなく、その川沿い寄りに銅像が建っている。これは有名なスロベニアの詩人フランツェ・プレシェーレンと彼のムーサ(ギリシャ神話で文芸の女神)の像である。
広場の片隅に建つ詩人プレセーレンとムーサの像
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