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NO.2




3.グリ−ン島観光
 
滞在2日目。今日はグリ−ン島に行く日なので、朝6時と早起きである。まずは天気はどうかとテラスに出てみると、空は穏やかな快晴である。安心したところで、洗面をすませて朝食の準備にとりかかる。といっても、コ−ヒ−用のお湯を沸かすのみ。食べ物は昨日買い揃えた物で、夕食と同じ内容である。熱いコ−ヒ−を入れて、そそくさと朝食をすませる。
 

離島に渡って泳ぐので、貴重品が問題だ。そこで、部屋に備え付けのセイフティボックスを借りることにする。早速、フロントに行って申し込み、キ−を受け取る。これは有料で1日いくらの料金がかかる。ついでに、コンセルジュで持参用のバスタオルを借りることにする。これも有料で、1回3ドル(250円)である。ここは何でも有料でちゃっかりしている。
 

部屋に戻って海水パンツを身に付け、その上に短パンツをはいて身仕度をする。持参物はゴム草履、日焼け止め、帽子、サングラス、アロハシャツ、タオル、飲料水、カメラなどである。準備ができたところで、いざ出発である。このホテルからグリ−ン島行きの発着タ−ミナルまでは徒歩で5〜6分のところなので、バスの送迎はなく、自分たちで歩いて行くことになっている。
 

グリーン島へ
タ−ミナルのチケット売り場に行くと、そこでチェックインして乗船券を受け取る。8時半出航のスマ−トな3階建て高速船は、すでに桟橋に待機している。早速乗船すると、2階のキャビンへ上って腰を下ろす。この船は1、2階がキャビン、3階はデッキになっている。どやどやと乗客が乗って来る。みんな若い日本人ばかりだ。高校の修学旅行団も乗っていて、女子高生は派手な化粧をしている。時代後れのオジサンは、その様子に渋面をつくるばかり。海外修学旅行とは、なかなかしゃれたことをやりなさる。
 





グリーン島へ向かうグレート・アドベンチャーのクルーザー









波止場を離れた双胴の高速船は、沖合に向かって一直線に航行する。目指すグリ−ン島はケアンズの正面沖合50分のところに位置している。海上は穏やかで船の揺れはまったく感じられない。船上から眺めるケアンズの街の遠景を写真に収めようと、後部デッキに出てその風景を撮る。標高300m級のなだらかな山並みが海岸線に沿って横に連なり、その麓の海岸地帯にケアンズの街が開けている。海水は混濁して冴えない海の色をしている。沖合の海は澄んでいるのだろうか?



 船上より眺めたケアンズ市街の遠望。なだらかな山並みが続く山裾にケアンズの街が開けている。この海域の海は濁っている。




1階キャビンのカウンタ−では、モ−ニングティ−のサ−ビスが始まっている。コ−ヒ−や紅茶が用意され、それにクッキ−菓子が1個ずつ添えられている。コ−ヒ−をもらって再び2階の席へ戻る。ここで次のことに気づく。1階と2階のキャビンの温度差が少々違うのだ。2階は太陽が照りつけるためか、ほどよい室内温度になっているが、1階は確かに冷房が効き過ぎている。だから、2階にいるかぎり上着などの着用は不要である。持参したアロハシャツは荷物になるばかりだ。
 

ゆっくりコ−ヒ−を飲みながら過ごしていると、やがて前方沖合に小さな島影が一つ見えてくる。これが目指すグリ−ン島なのだ。再びカメラを持って船首デッキに出ると、クロ−ズアップしてくる島を撮影する。このあたりに来ると、さすがに海の色も紺碧に近い感じになっていて、ケアンズの沿岸海域とはかなり様子が違っている。
 





グリーン島が見えて来た!










ケアンズの沖合27kmの大海の中にただ一つポツンと寂しげに浮かぶこの島は、全島が熱帯樹林に覆われて、その周辺にわずかにビ−チを抱えているに過ぎない。70種類ものサンゴだけでできているこの小さな島は「ケアンズの宝石」とも呼ばれていて、1周歩いて1時間もかからない。
 

この島の所有者は日本の不動産業でマンション分譲では国内首位の大京という会社である。この企業はオ−ストラリアのゴ−ルド・コ−ストとケアンズで海外事業を展開しており、この島にあるグリ−ン・アイランド・リゾ−トホテルをはじめケアンズ・インタ−ナショナルなどケアンズに4つのホテルを、ゴ−ルドコ−ストに1つのホテルを所有し、またケアンズではグリ−ン島やアウタ−リ−フへ行くグレ−ト・アドベンチャ−・クル−ズを運行し、パラダイス・パ−ムズ・ゴフルコ−スも運営している。
 

いよいよ島へ上陸
島に近づくと、ビ−チから海上に突き出たL字型の長い桟橋に船は横付けとなり、乗客はぞろぞろと下船して島へ向かう。桟橋を渡りながら海中を眺めると、海水はきれいに澄みきって底が見えている。だが、魚たちの姿は1匹も見えない。それでも、なんだかシュノ−ケリングの楽しみがもてそうだ。期待に胸をふくらませながら上陸すると、樹林の奥に案内所が見える。この島の情報と案内はすべてここで分かる仕組みになっている。もちろん、日本人スタッフもいるので言葉の心配はない。
 





島から長く突き出た桟橋















いそいそと上陸
右側に見えるビーチが小さなビーチ













 樹林の向こうに案内所が・・・














ここが案内所
日本人スタッフもいるので安心













グリーン島の案内図










グリ−ン島の1日ツ−ア−では約5時間、半日ツア−の場合は約2時間半の滞在ができることになっている。私の場合は半日ツア−だが、これに含まれるものは次の3項目である。

 ・リゾ−トプ−ル使用料
 ・島内熱帯雨林散策ツア−
 ・グラスボトムボ−トまたはシュノ−ケリング用具貸し出し

 (このほか、オプションとして次のものがある。)
 ・1ダイブ(全ダイブ器財レンタル。80ドル)
 ・体験ダイビング1本(器財・講習含む。110ドル)
 ・ボ−トで行くシュノ−ケリング(30ドル)
 ・パラセイリング(95ドル)
 ・マリンランドメラネシア(南洋生物館。10ドル)…ここには珍しい海洋生
                              物や南太平洋の島々
                               から集められた美術・
                               工芸品などがあり、ワ
                               ニやウミガメもいる。

 ☆また、桟橋の突端には海中観測館があり、海中に潜った感じで珊瑚や
  熱帯魚が見られるようになっている。

もちろん私は、シュノ−ケリングを選ぶことにする。
 

ビーチの様子
案内所で尋ねると、熱帯雨林散策ツア−は10時過ぎにこの場所から出発するという。島の奥まで樹林を分け入って探索するのだろうか? これは期待できそうだ。これに参加したいので、それまでビ−チの探索に出かけてみよう。桟橋から島に向かって歩くと右側にビ−チが見える。この方向に熱帯樹林のトンネルの中を歩んで行くと、短く狭いビ−チに出る。その先は岩場になっており、人影はあまり見られない。ここはメインのビ−チではないらしい。この一角にはヘリポ−トも設けられている。
 





この樹林のトンネルを通って行くと前の写真の小さなビーチに出る。













 これが小さなビーチ















上のビーチから見た桟橋










そこで引き返し、今度は桟橋から向かって左側のビ−チへ行ってみる。船上からパラソルが見えていたので、ここがメインなのかもしれない。そう思ってビ−チに出ると、かなり広いビ−チが広がっており、大勢の人がそれぞれに楽しんでいる。この島のビ−チはこの2ヶ所らしい。様子が分かったので案内所へ引き返し、散策ツア−を待つことにする。
 





反対側の広いビーチ











熱帯雨林散策ツアー

やがて出発の時間となり、外国人10人ばかりの参加者にただ1人まぎれ込んで樹林に向かう。ガイドは若いOZ女性である。彼女の後に付いて行くと、な〜んだ、先ほど小さなビ−チへ行った時の道である。このビ−チ沿いではなく、もっと島の中央部を分け入って行くのかと思っていたら、そうではないらしい。その道に入ると、英語による案内が始まる。路傍に植わっている珍しい熱帯雨林をピックアップして指示しながら説明してくれる。これは何という樹木で、こんな特徴を持っている……こんな具合の説明が5、6ヶ所で行われる。
 

すると、この道は行止りとなり、その奥は先ほど見た海岸の岩場になっている。これを渡り歩いて先のほうへ回り込むのかなあと思っていると、ハイ、これで終わりである。時間にして20分足らず、距離にして100mもない。なんとあっけない内容。すっかり期待外れして、シュノ−ケリングへ向かう。時間がないので急ごう。
 

(次ページへつづく・・・)










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