(アルゼンチン編)
7.イグアスの滝(アルゼンチン側より)・・・・滝、また滝……
アルゼンチン入国
バスがイミグレ−ションに到着すると、記入したEDカ−ドとパスポ−トを持って下車し、入国審査を受ける。難なく通過し、これでいよいよアルゼンチン入りである。再びバスに乗ってジャングルに囲まれた舗装道路を走って行く。
間もなくすると、バスは横道へそれて赤茶けた狭い悪路の地道に入って行く。これから、アルゼンチン側のイグアスの滝を見に行くのである。両側には鬱蒼としたジャングルが迫っている。ここは地道の悪路だけに、いったん雨が降るとぬかるんで車は通れないので、通行禁止となる。ということは、雨天の日は、ここからのイグアスは見られないということになる。今日は幸い好天なので、通行止めの心配はない。
ボートに乗ってイグアスへ
悪路を通り抜けると、川岸の広場に到着する。そこは対岸に渡るボ−トの発着所になっている。バスから降りて乗船待ちの行列に並んで待つ。14〜16人乗りぐらいの小型ボ−トだが、これに乗って向こう岸に渡り、そこからイグアスの滝を眺めるのである。
このボートに乗って向こう岸に
渡る。
内外から観光客が大勢詰めかけている。隣に並んでいる中年のおやじさんが、「日本のサッカ−は残念だったね。ブラジルに負けちゃったよ。」と話しかけてくる。ちょうど、シドニ−オリンピックの真っ最中で、その試合があったばかりなのだ。そこで、「おめでとう。」とブラジルの勝利を祝して握手を求めると、「いや、私はアルゼンチン人なんですよ。」という。てっきり、ブラジル人とばかり思っていたのだ。
やがて順番が来て乗船となる。ボ−トの両サイドのベンチに向かい合わせに座ると、救命具を着用せよという。準備が終わると、いざ出発である。向こう岸は遙か遠くに見えるほどの広い川幅で、この川の流れがすぐ右手の落下地点で“悪魔ののどぶえ”を生み出す滝となっている。右手前方には、その白い水煙を上げる滝口が見える。船外機を1基付けただけのボ−トは、軽快なエンジン音を響かせて走っているが、もしこのエンジンが故障でストップでもしたら、そのまま川に流され、“悪魔ののどぶえ”へ真っ逆さまという事態になりかねない。その点の安全対策はどうなっているのだろう。そんなことを考えているうちに、ボ−トは対岸へ到着。そこには、帰りの観光客が列をつくって乗船を待っている。 |
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