(背景写真はバルーン船上より俯瞰したバガン遺跡の眺望)







     N0.4
ミャンマー連邦共和国
 

5.ヤンゴン市内観光 
ミャンマーの旅4日目。連日の晴天続きで、雨の降る心配は皆無。さすがはミャンマーの乾季で、旅人には助かる。今朝は4時に起床。


ヤンゴンへ
今日はこのバガンからヤンゴン市内へ空路で移動し、そこで市内観光を終日行う予定である。7時にホテルを出発し、バガンの空港へ向かう。8時に離陸した飛行機は1時間10分の飛行でヤンゴンに到着。


ヤンゴン空港ロビー


ヤンゴン空港


ヤンゴン市内観光
出迎えの車に乗って観光開始。最初は“寝釈迦像”のあるチャウタージーパゴダへ向かう。その途中、アウンサンスーチー女史の邸宅前を通過する。門は閉まっているが、国旗とミャンマー語で書かれた横断看板が張られている。女史が軟禁中はこの門の前の道路は閉鎖され、通行禁止だったそうだ。その後、軟禁状態が解除になると同時に、自由に通行できるようになったらしい。


アウンサン・スーチー女史の邸宅

間もなく、きらびやかな塔が屋根に並ぶ建物の前に到着。これがチャウタージーパゴダだ。この中に巨大な寝釈迦像が横たわっている。中に入ると、大きな体育館のような屋内に長さ70m、高さ17mもある巨大像が黄金に輝きながらで~んと横たわっている。その大きさには圧倒されるばかりだ。ぐるりと一周して拝顔する。足の裏にはユニークな装飾模様が描かれている。


チャウタージーパゴダ入口


寝釈迦像


顔にはお化粧が・・・


足裏の文様

この寝釈迦像は1907年の建立だそうだが、老朽化により1996年に改修されたという。赤い口紅、長いまつ毛にブルーのアイシャドーが施され、なかなかおしゃれな仏像である。


ここから移動して車が渋滞する中心街を通り抜け、河口の埠頭に向かう。その途中、黄金色に輝くスーレー・パゴダが中心街にそびえるのが車内より見える。シュエダゴン・パゴダが最大規模のパゴダであるのに対し、スーレーパ・ゴダはヤンゴン市街の中心的存在。メインストリートの交差点にあり、スーレー通りを抜けて移動する場合には必ず通過することになる。


車中より見たスーレーダーパゴダ

その途中、パンドゥラ公園を通りがかり、フォトストップで下車。中心には独立記念塔がそびえ、公園の周囲には市庁舎、裁判所などの建物が並ぶ。


パンドゥラ公園の独立記念塔


(動画)パンドゥラ公園の様子


ここから埠頭に出ると、河口付近は茶色に濁っており、上流から泥が運ばれきたのだろう。そんな泥水の中で子供たちが泳いでいる。衛生面は大丈夫なのだろうか?


河口付近

埠頭ではフェリーが発着したり、小舟の渡しが行き交ったり、また岸壁には貨物船が停泊しているのが見える。なにか雑然とした埠頭である。


フェリーと小舟


埠頭の貨物船


昼 食
埠頭から移動してレストランに向かう。そこは湖のほとりに建つ素敵なレストランで、ここで飲茶の昼食をいただく。なかなか美味しい料理で、お腹いっぱいいただく。


飲茶料理

湖の対岸には高くそびえるパゴダが見える。なんとこれがレストランらしく、夕食はそこで摂るという。これは楽しみになってきた。


湖畔のパゴダ風レストラン


ホテルへ
12時半に昼食を終えると、宿泊ホテルへ移動する。初日に泊まった同じデラックスホテルである。ここで2時過ぎまで休息となる。


宿泊ホテル


同上ホテルロビー


市内観光
2時半になってホテルを出発し、市内観光再開である。最初に向かったのはアウンサン市場。ここは広大な敷地にさまざまな商店が並ぶマーケットである。中央部には幅の広いストリートが設けられ、多くの買い物客で賑わっている。ショッピングセンターといった感じである。


アウンサン市場入口


商店が並ぶ


市場の内部


市場の中央部

次はチャイナタウンである。ここはテント張りの出店がずらりと並び、なかなかの活況を呈している。主に生鮮食料品を販売している。美味しそうなスイカや強烈な匂いのドリアンなども並んでいる。ドリアンは果物の女王と称されるほどのものだが、その独特の強い匂いがあるため人によって好き嫌いがある。


チャイナタウンのマーケット


大きな魚が・・・


美味しそうな揚げ物


スイカが美味しそう


果物の女王・ドリアン


シュエダゴン・パゴダ
次はシュエダゴン・パゴダへ向かう。このパゴダはヤンゴンのシンボル的存在で絢爛豪華、そして壮大な規模を誇っている。伝説によれば、シュエダゴン・パゴダは約2500年前に建てられたとされている。考古学的研究によれば6~10世紀の間に建立されたと考えられている。地震によって幾度も破壊されており、現在の仏塔の原型は15世紀ころ成立したと考えられている。


木陰の向こうにシュエダゴン・パゴダが見える

51mの丘に建つパゴダで、高さは99.4m。基底部の周囲は433mもあり、多くの宝石に飾られてダイアモンドだけで5000個あまりあるという。


金色に輝くシュエダゴン・パゴダ


多くの塔に囲まれるシュエダゴン・パゴダ

パゴダの四方には祈祷堂があり、周囲には60余りの塔が囲む 。そして境内の周囲には50余りの礼拝施設がある。 様々な仏像が祈りの対象となっており、その多さとその華麗さには圧倒されるばかりである。仏像に水を掛けながら礼拝し、ゆっくりと一周してその壮麗な雰囲気にひたる。


同 上


(動画)仏像に水をかけながら祈る


湖上レストラン
夕食の時間となり、昼間に見た湖上レストランへ移動する。昼間遠望したパゴダ風のレストランだが、内部もそれにふさわしい独特の雰囲気を醸し出している。入口から本館に通じる通路には民族衣装を身にまとった男女スタッフがそれぞれに鎮座して歓迎している。


民族衣装でお出迎え


おつまみの接待


入口にはコスチュームで着飾ったスタッフが・・・

そんな中を通り抜けて中に入ると、そこは広い食堂ホールになっている。それも左右対称に分離され、その中央部にはバイキング料理が用意されて自由に選んで食べられるようになっている。両側ともほぼ満席の状態で、なかなか人気のレストランである。


広い食堂ホール

ガイド氏が料理ホールに近い中央部の上席を確保してくれており、そこに陣取って食事が始まる。バイキング料理は多種類の料理が用意されており、人気の料理はすぐになくなってしまう。


私がピックアップした料理は、焼き飯、麺、巻き寿司、肉類、魚、ポテトサラダ、野菜、果物(リンゴ、バナナ、パパイヤ、パイン、スイカ、)、アイスクリームなどと多彩。少しずつ取り寄せてもお腹いっぱいになる。


隣のテーブルに上品なインド人夫妻が座っている。そこで「ナマステ」と声を掛けてみると、にこやかに挨拶を交わしてくれる。シンガポール在住の夫人の友人と一緒に来たのだという。ご主人はなんとインドの大学の教授で、ガン研究の権威だとか。そのため世界中を講演で忙しく駆け巡っているという。いやはや恐れ入る次第である。夫妻とは翌日別の場所で偶然再会することに・・・。


2つに分離した食堂ホールでは、それぞれにステージが設けられており、そこではそれぞれに古典舞踊その他のショーが上演されている。席を立って隣のショーを覗き見したりしながら2つの上演を同時に楽しむ。


ホテルへ
こうして夕食を終わり、ホテルに戻ったのは夜の8時。入浴などを済ませて床に入ったのは9時過ぎのことである。明日はいよいよ旅の最終日。ホテルで寝るのは今夜が最後で、明日の夜は機上の人となる予定だ。


デラックスな部屋で、ミャンマー第4夜、最後の夢を結ぶ。



(次ページは「古都バゴー観光」編です)





     







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