(背景写真はバルーン船上より俯瞰したバガン遺跡の眺望)





     N0.1
ミャンマー連邦共和国



 


(6 日 間)

黄金の輝きを放つパゴダの国・・・ミャンマー
777段の天空の寺院・・・ポッパ山
バルーンから俯瞰するバガン遺跡



(2015年3月25日~3月30日)


旅のコース
(成田~ヤンゴン)



 ミャンマー旅行日程
日付 日数 ル - ト 泊数 タイムテ-ブル・内容
2015年
/25
(水)
 成田 → ヤンゴン
 
 
11:45発 → 17:15着                 市内ホテル泊         
  
     
26
(木)
 ヤンゴン → バガン  6:30発 → バガン
夕景観賞
ホテルに1泊
27
(金)
 バガン
 
バルーン遊覧
ポッパ山 
28
(土)
 バガン → ヤンゴン   ヤンゴン市内観光
29
(日)
 
 ー  ヤンゴン → 成田
21:45発 
30
(月) 
 ー  ~~ 成田
 6:50着


1.出発まで 
未知の国ということで探していたら、ふとミャンマーを思いついた。昔、ビルマと呼ばれていた国で、映画「ビルマの竪琴」でも有名になった国である。今度も添乗員なしで、現地ガイドのみがつく旅で、これに航空券と宿が付いている簡便なツアーである。


衝動的に申し込んでみたものの、後日現地の気温を調べてみると、なんと最高気温が37~38℃で最低気温20℃ということ。しかも、雨がほとんど降らない時期だということが分かった。ベストシーズンは10月~11月とかで、早まってちょっと時期を間違えたかな?との思いがよぎった。でもキャンセルするのは面倒で、そのまま決行することにした。結果は確かに暑かったが、日蔭や朝夕は結構涼しく、過ごしやすかった。


ミャンマーはビザが必要なので、写真1枚を添付して旅行社に申請続きを依頼。1週間程度で割りと早く取得できた。これで出発準備OKだ。


出発に際し、いつものように、現地語であるミャンマー語を最少必要限の範囲で覚えることにした。出発1ヵ月前から覚え始めて出発前に完全マスターできた。その中で現地で最も頻繁に使ったのは「ヒンエン(いいえ)」の語であった。というのは、物売りが多く、それを断るのに連発したからである。その他、ミンガラバ(こんにちは)、チェーズテンバレー(ありがとう)であった。


なおミャンマー北部では反抗する少数民族と政府軍との間で小競り合いが続いていたが、主要観光地域は南部に限られるので問題ないと判断し、出発することにした。


出発便が午前の時間になるため、成田前泊を余儀なくされた。


2.ヤンゴンへ
集合時刻は午前9時45分となっているが、ホテルにいても仕方ないので、早々にホテルをチェックアウトし、成田空港第一ターミナルへ向かう。チェックインカウンターが並ぶ出発ロビーの片隅に旅行社の受け付けカウンターがある。そこで名前を告げて航空チケットを受け取る。このツアーの参加者は現地に着いてみないと分からない。


早々とチェックインを済ませ、お馴染みの空港ラウンジへ。ここでパソコンを使って家族へメールを送る。その後はコーヒーを飲んだり、新聞雑誌を読んだりしながら時を過ごす。


ようやく出発1時間前となり、出発口へ。そこでセキュリティチェックを受け、出国審査を受けて搭乗口へ。法律的には、ここはもう外国なのだ。今度のミャンマー・ヤンゴン行きは日本からの直行便で、しかも機材は全日空便になっている。海外旅行で全日空便を利用するのは初体験だけに、どんな空の旅が楽しめるのか楽しみだ。


搭乗客を見ると日本人が多く、意外な感じである。人気のある国ではないので、渡航客は少ないと思っていたのだが、案に相違して客数も多く、ほぼ満席の状態。


2人席で隣り合わせとなったのは、30代の若き日本人男性。IT関係のベンチャー企業に務めるエンジニアで、社長のお供でミャンマーの市場開拓に行くのだという。いまミャンマーは、ニューフロンティアの有望市場として世界から注目されており、日本企業も参入の機会を逃すまいとミャンマー進出を試みている。


機は定刻の12時前に離陸し、快晴の空の中、快適飛行を続ける。これより目的地ヤンゴンまで、7時間半の空の旅である。ヨーロッパの12時間に比べれば、ずいぶんと気分的に楽である。それも昼間の飛行で、現地には夕方5時過ぎには到着予定である。


最寄りの乗務員をふと見れば、名札に韓国名が記されている。おや、全日空に外国人が乗務しているのだ。そこで早速、「アンニョン ハセヨ(こんにちは)・・・」と韓国語で声を掛けると、にっこり笑って応答してくれる。彼女はなかなかの美人である。


隣席の男性と四方山話に話がはずむ。社内の平均給与を尋ねると、約30万円とのこと。平均年齢は若い。さすがIT関連企業で、うらやましいかぎりだ。だが、この程度の給与でないと、良い人材が集まらないという。


機内では早くも出入国カードと税関申告書が配られ始める。ミャンマーではこれら書類の提出が要求される。忘れないうちに記入しておこう。記入項目は多くなく、難しい点は特にない。




やがて食事の配膳が始まり、魚料理をもらっていただく。全部食べるには分量がやや多すぎて、少々持て余してしまう。食後は何もすることがなく、目の前のモニターTVの画面にフライトマップ(飛行ルートがわかる)を表示する。残りの時間は、これをぼんやり眺めて過ごすしかない。


成田から3時間ほどかけて、やっと日本領域を抜け出し、台湾に向かう。台湾をかすめながらベトナム~タイを横切って目的地ヤンゴンに向かう。


機はようやく着離体制にはいり、予定より少し早い現地時間午後5時前、ヤンゴン空港(ミンガラドン国際空港)に無事到着。飛行場周辺は草木が茂るのどかな田舎の風景が広がっている。


乗務員の1人が手作りしたヤンゴンの案内(機内に掲示)


ヤンゴン空港到着


空港で羽を休める全日空機  


ミャンマーのこと
正式名称「ミャンマー連邦共和国」は東南アジアのインドシナ半島西部に位置する共和制国家で、北西はインド、西はバングラデシュ、南東はタイ、東はラオス、北東は中国と国境を接する多民族国家。1989年までの名称はビルマで、映画「ビルマの竪琴」でつとに有名である。


国内最大の都市はヤンゴンだが、2006年に旧首都ヤンゴンに代わり、内陸部のネピドーが首都となった。


歴史的には古くから存在したビルマ族が次第に南下し、幾つかの王朝を築いては消滅するという歴史をたどっている。1852年、1855年のイギリスとの戦いに敗れ、イギリスの支配下となる。


1942年、アウンサン将軍(アウンサンスーチー女史の父)が決起してイギリス軍を駆逐し、ビルマが建国されて、アウンサンは建国の父となった。


1947年、アウンサンが暗殺された後、ウー・ヌが継いでイギリス連邦を離脱し、1948年ビルマ連邦として独立した。


ヤンゴンのこと
ミャンマー連邦の旧首都で、人口400万の国内最大都市。エーヤワディー川のデルタ地帯に位置していて、重要な交易地であり、米、チーク材、石油、綿、鉱石の輸出拠点である。主な産業は精米、木材加工、石油精製、鉄鋼業などである。


到着ロビーへ
降機すると、ぞろぞろとイミグレーションへ向かう。気温は30℃で案外涼しく感じる。外国人ブースに並んで順番を待つ。なぜか1人の審査に時間がかかる。やっと順番が来て「ミンガラバ(こんにちは)」と声を掛けてスタンプを押してもらう。アメリカ並みに顔の写真撮影も行っている。


ここを通過して荷物受け取り場へ。預け荷物はないので、そのまま通過しようとすると、荷物のX線検査を行っている。ここを通過して係員に税関申告書を提出する。係はただ受け取るだけで、内容を見ようともしない。申告書はただの形式だけのようだ。


ここを通過して、やっと到着ロビーへ。多数の出迎え人の中に現地係員を発見。彼と合流すると、すでに他の参加メンバーは集まっている。京都から参加の夫妻と名古屋から参加の紳士1人。それに私の合計4人である。


ヤンゴン空港到着ロビー


レストランへ
早速、出迎えの車に乗って、そのまま夕食をとるレストランへ直行。


途中で見かけた素敵な公園

40分ほど走ってコロニアル風の瀟洒たレストランに到着。ここはアウンサン将軍の邸宅だった所をレストランに改造したという。その謂れで2階の別室コーナーには将軍ゆかりの写真や遺品が置かれている。


瀟洒なレストラン


アウンサン将軍の写真(アウンサンスーチー女史の尊父)


将軍が使用していたというタイプライター


アウンサン家の家族写真(スーチー女子は母親に抱かれている)

入口には本日のスペシャル料理の案内板が表示されている。中に入ると、1階ホールにはきれいにセットされた予約席のテーブルが並んでいる。ここを通過して2階へ案内される。


料理の案内板


きれいにセットされたテーブル

本夕の料理はミャンマー料理で初体験である。最初に出てきたのは、薄いせんべい風のから揚げ。これが前菜?つまんで食べると、サクサクとした歯触りで、口の中で溶けてしまう。


せんべい風の食べ物

それからスープに始まり、サラダ、肉じゃが風の煮物、肉の煮物、ご飯、そして最後のデザートはスイカである。いずれもカレー風味の物ばかりで、ピリカラ料理である。ご飯にかけて食べると、カレーライスの感じになる。これでも外国人向けにカレーの味付けを薄くしているそうだが、すべて食べ上げるには、少々抵抗がある。水を口に含んで薄めながら食する。


スープ(どろついたもの)


サラダ


肉じゃが風の食べ物


籠に入ったご飯

ホテルへ
食事が終わってホテルへ移動。夜8時に到着&チェックインして部屋に入ると、なんとまあ豪華なホテルだこと。広い部屋にキングサイズの大型ベッドがど~んと置かれている。途端に気持ちがくつろいで疲れが癒される。


キングサイズのベッド

明日は仏教遺跡のあるバガンへ移動する。それが早朝5時の出発という。4時には起きなくては・・・。


ゆっくりくつろいでシャワーを浴びると、ベッドに横になる。夜10時のこと。こうしてミャンマー第一夜の夢を結ぶ。


(次ページは「仏教遺跡バガン編」です)



   







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