写真を中心にした簡略版はこちら→ 「地球の旅(ブログ版)」






     N0.19




ウィンダミア湖の地図




11.湖水地方(Lake District)観光(3)

湖水地方3日目。6時に起床。見上げる空は今日も快晴だ。湖水地方に来てからというもの、快晴続きで文句のつけようがない。旅行者にとって、こんなありがたいことはない。これまでの雨が降ったり止んだりの不安定な天候がウソのようだ。



宿泊したB&Bの窓より眺めた町の風景







 珍しいアジサイの花が・・・
 宿泊したB&Bの玄関先に咲いていた




天気予報
TVの天気予報を見ていると、毎日のように“熱波に注意”とか“じめじめする”などの注意が出ており、ロンドンなどは連日30℃を超える異常気象となっている。じめじめすると言っても、日本の夏の蒸し暑さを経験している私などには、多少の暑さはあるが、まだまだ快適な気候と思われるのだが、やはりこちらのレベルが違うようだ。


多い個人旅行
面白いことに、ここウィンダミアの通りを歩いていると、必ずといっていいほど日本人旅行者と出会う。それも若い女性の個人旅行がほとんどで、たまに2〜3人のグループ旅行者もいる。これでも分かるように、この湖水地方がいかに日本の女性に人気のある観光地かが分かるというもの。そのため、どこのB&Bでも日本人旅行者がいっぱいの様子。確かに素晴らしい地域であることは間違いない。


今日の予定
さて、今日の観光予定は、これからボウネスまで移動し、そこから遊覧船に乗ってウィンダミア湖の南端にあるレイクサイドまで行き、そこから汽車ポッポの旅を楽しむ予定である。ここウィンダミアの町からボウネスの乗船場までは、徒歩だと30分かかるという。だから、10分で行けるバスを利用することにする。


ボウネス行きは599番のバス
そこで、8時からの朝食を済ませて一息つくと、ボウネス行き9時25分発のバスに乗るためウィンダミア駅前に出向く。乗車前にスーパーに立ち寄り、牛乳パックとバナナ1本を購入、メインはダブリン空港で買った最後の残り1つとなったマーフィンケーキを持参する。ボウネス行きは599番のバスで、20分間隔で運行されている。


ボウネス行きNO.599のバス。ウィンダミア駅前にて。

しばらく待っていると、25分発のバスがやってくる。面倒なので、往復チケット(£2.5=590円)をドライバーから購入し乗車する。バスは下り道を走りながら10分ほどでボウネスの遊覧船発着場前に到着。ここで下車して遊覧船のチケット販売窓口で「遊覧船&汽車」の連結チケットを£12(2800円)で購入する。



 ボウネスの遊覧船発着場(2日前は左端の道路を進んでフェリー発着場へ行った)




遊覧船でレイクサイドへ
10時発の遊覧船に乗って、ウィンダミア湖南端のレイクサイド(Lakeside)を目指す。第1便ということもあって乗客は少なく、船内はゆったりとしている。とても穏やかな日和で微風さえ感じず、進む湖面は鏡のように静まり返っている。視野に流れる風景も息を呑むシーンの連続であり、まるで絵に描いたような世界に迷い込んだようである。こうしてボウネスから40分の航行で南端のレイクサイドに到着する。


乗客は上のデッキに多く、船内はゆったりしている。



船上よりボウネスの発着場を見る



鏡のような湖面に浮かぶヨット



       ウィンダミア湖の南端、レイクサイドに向かう。静かな湖面の風景は人々の心を癒やす。




アクアリウム
ここで上陸すると、目の前には汽車の駅があり、その隣にはアクアリウム(Aquarium of the Lakes)の建物がある。このアクアリウムは湖に生息する各種の淡水魚や動物などを集めたいわゆる水族館の感じで楽しく観覧できるようになっている。子供連れには格好の場所なのかもしれない。



レイクサイドの駅舎。右端の建物がアクアリウム。



  レイクサイドの岸壁より眺める湖上の風景




汽車ポッポ
ホームに立ってしばらく待っていると、汽車ポッポがやってくる。観光客向けなのか盛んに蒸気機関車から白い水蒸気をシュー〜シュウ〜と噴射させている。その懐かしい迫力ある光景に、しばし見とれてしまう。列車は5両編成でコンパートメントの車両もあればオープンシートの車両もある。機関車はワインカラー、車両はワインカラーとクリーム色のツートーンカラーである。汽笛もヴォ〜ヴォ〜と本物だ。


汽車が入ってきた


すごい蒸気を噴射している


機関車が移動している

20分の汽車の旅

この汽車は、ここレイクサイドから終点のHaverthwaiteまで20分で往き来するのだが、午前10時台〜午後17時台までの間に6往復する予定になっている。結構団体客が多く、そのため座席が彼らのためにキープされて使えない車両もある。車両もレトロ感覚で骨董的な雰囲気があり、それがまた懐古趣味をくすぐることになる。


骨董的な雰囲気の車内

11時15分に発車した汽車は、カタッコトッ、カタッコトッ・・・シュッシュポッポ、シュッシュッポッポと、懐かしいレールの音や蒸気噴射の音を響かせながら終点のHaverthwaiteへ向かう。線路の片側は山林が迫って崖になっており、反対側は小さな湖や草原が見えたりして車窓風景が楽しめる。途中、1箇所だけ(Newby Bridge)という停車駅に止まるだけである。


まさにミラーのよう


進行方向に向かって右側は、このような山林になっている。



(次ページへつづく・・・)










inserted by FC2 system