岩山にそびえるエジンバラ城
勘定をお願いし、フィッシュ&チップスとビールの代金合計£6.95(1600円)を支払う。まあまあリーズナブルな金額である。満腹のお腹を抱えてプリンセス通りへ引き返す。通りの交差点で信号を待ちながらふと前方を見上げると、岩山の上に何やら城壁らしいものが見える。ひょっとして、あれがエジンバラ城? 通りがかりの人に尋ねると、間違いなくお城なのだ。街の中心部に位置しているとは地図で知っていたが、こんな間近に見えるとは予想外で、そのカッコいい姿に思わず立ち止まってしまう。
プリンセス通りの交差点から眺めたエジンバラ城
なるほど、この街が「近代のアテネ」と呼ばれるゆえんが分かるような気がする。アテネのアクロポリスの丘にそびえるパルテノン神殿のように、まさにいま夕日を浴びながら岩山の上にエジンバラ城がそびえている。その美しいシルエットに惹かれるように、プリンセス通りを横切って通りの下の公園に下りていく。ここ道路下の低地帯には素敵なガーデンがあり、市民の憩いの場となっているようだ。この側をウェーバリー駅からつながる鉄道路線が走っており、駅は目の前である。
低地に広がる素敵なガーデン
夜の8時はとっくに過ぎているのに、まだこんなに陽は高く、見上げる青空の中に夕日を浴びながら優美なシルエットを浮かべるエジンバラ城の姿がとても印象的である。歴史と風格のただよう古都の素敵な風景である。道路からスロープを下りてガーデンへ出ると、木々の間にグリーンが広がり、静かな夕暮れの風景を見せている。ここはお城のそびえる岩山のふもとに当たり、深い仰角で城を見上げることになる。そのシーンがなんとも素晴らしく、いつまでも見とれてしまう。この素敵なガーデンのベンチで憩いながら、夕暮れのそよ風の中、夕映えのお城を眺めるのは最高の気分である。
木陰越しに見上げるお城の風景も赴きがある
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