旅のコース
ギアナ高地の卓状台地
7.カナイマへの道
エンジェルフォールの旅4日目。今朝は吊るし蚊帳の中で5時に起床。香取線香は焚いたものの、なんだか蚊が気になって落ち着かない一夜を過ごす。冷たい水で洗顔し、目を覚ます。前夜泊まったロッジもこのロッジも共に水洗トイレだが、トイレットペーパーは備えてあるものの、使用後は便器に流さず、常備のごみ箱に捨てるようになっている。トイレが詰まるからだそうだ。
今日の行動予定は空路による移動が続く。7時過ぎにこのキャンプを出発し、一昨日着陸したサバンナの中のルエパ飛行場へ向かい、そこから空路カバックの飛行場へ。そこからまた空路で本日の宿泊地カナイマへ移動する。カナイマはエンジェルフォール観光の前線基地の町である。この旅行のクライマックスであるエンジェルフォール挑戦の日がいよいよ明日に迫ったというわけだ。
壮大な景観
昨夜は真っ暗な中に到着し、ロッジの周囲の様子が皆目つかめていないので、いったいどんな環境にいるのか、今朝が楽しみである。ようやく明るくなって外に出てみると、爽やかで新鮮な朝の空気が流れている。呼吸する空気が実にうまい。これがピュアな地球本来の空気なのだと教えているようだ。
ゆっくりと辺りを見回すと、前面には屏風のように立ちふさがる大きな台地が見える。ソロロパン・テプイ(標高2500mの卓状台地)の雄姿なのだ。この山すそに広がる広い野っ原に、この野趣あふれるロッジがキノコのように建っている。いかにも人気のない秘境の中の秘境に立ち入ったという感じである。この最果ての秘境で出会う静かな早朝の風景に心洗われる思いである。今日の空も美しく、青く晴れ上がっている。
(動画)カバナヤンのマントパイ・キャンプの360度景観
野っ原にはこんなアリ塚がいっぱい
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