カフェでコーヒーブレイク
ひとしきりバルト海風景を楽しむと、もとの電停へ戻り、再び波止場のマ−ケット前まで引き返す。すぐ前のエスプラナ−ディ公園の入口にある有名レストラン“カッペリ”に入って一休みしよう。ここは1780年代以来の老舗のレストランで、建物も中の雰囲気もなかなか感じのいいところである。コ−ヒ−やケ−キなどはセフサ−ビスになっているので、気楽に過ごせる。そこでコ−ヒを大カップになみなみと注ぎ、窓際の席に着いてコ−ヒ−ブレイクとする。目の前の公園を眺めたり、電車の往来や遠くにマ−ケットを眺めたりしながら、ゆっくりとくつろぐ。
レストラン“カッペリ”
ム−ミングッズ
公園の横の通りに小さな玩具店が目に留まる。ム−ミンに関するグッズがないかとカフェを出てから行ってみる。狭い店内には様々なぬいぐるみその他の可愛い子供用品が揃えてあり、その中にム−ミングッズが少し並べてある。そこで、スナフキンとミ−の小物グッズをお土産に買う。それにしても、この街ではあまりム−ミンに関する宣伝めいたものが見当たらないので、女性の店主に「この地の人たちはあまりム−ミンには興味関心はないのですか?」と尋ねると、「フィンランド人はナチュラルな人間ですから……。」という返事が返ってる。ム−ミンはフィンランドを代表する目玉の一つでもあるのだろうに、観光向けにもっと宣伝してもよさそうなものだが、現地の人たちはそこまで思わないらしい。
トラムで遊覧
折角、乗り放題のヘルシンキカ−ドを持っているのだから、フルに活用してみよう。3Bのトラムは環状線になっているので、これに乗って車上からの市内遊覧を試みてみる。2両連結のスマ−トな電車は乗り心地もよく、静かに走行する。ビルの谷間を走るかと思えば、美しい並木通りを走ったりと、なかなか楽しませてくれる。この街はほんとに静かで、慌ただしさの雰囲気がどこにも感じられない。今日は日曜日なので、特にひっそりとしているようだ。北欧の街を訪れると、何かしらほっとするのは、やはり人込みが見られないからだろうか?
トラムの車窓からの風景
美しい並木道を走る
中華で夕食
少し早いが、ついでに夕食を取って帰ろうと中央駅付近の電停で下車し、通りを歩いているとショッピングセンタ−らしき建物が目に留まる。中に入るとすぐに中華レストランが目に入る。割りと大きな店で、中国人のスタッフが立ち働いている。席に案内され、メニュ−を見てタンメンス−プとヤキソバ、それにビ−ルを注文する。多分、これがヤキソバ風の料理だろうと推測したのがうまく的中し、ボリュ−ムたっぷりの麺をス−プと一緒にいただく。なかなかの味に満足して中華夕食を終える。料金は12ユ−ロ(1,640円)と結構高い。北欧は東京と同じで、高物価が問題である。
あとは満腹のお腹を抱えながら、まだ明るすぎる夕暮れの通りをホテルへ向けてゆっくりと歩いて行く。明日一日でヘルシンキともお別れかと思うと、思わず夕空を見上げて新鮮な空気を深呼吸したくなる。また今度来れ足取りでホテルに戻る。
(次ページは「市内観光2日目」編です。) |
|